成人の3人に1人は「脂肪肝」の可能性。見逃してはいけない4つの「肝臓のSOSサイン」
シリーズ累計12万部を突破した、『専門医が教える 1分で肝臓から脂肪が落ちる食べ方決定版』(KADOKAWA)は、肥満解消と脂肪肝・糖尿病改善のための専門外来「スマート外来」の担当医・尾形哲先生の著書。先生いわく、肝臓の脂肪は落ちやすく、少しの努力で基礎代謝が上がり、自然と痩せやすい体質へと変わっていくそうです。本書では、無理な運動や厳しい食事制限は一切おすすめしていません。掲載しているのは、日々の生活に簡単に取り入れられる「1分でできる工夫」ばかり。今回はこの本の中から、健康的な毎日を手に入れるためのヒントをご紹介します。
※本記事は尾形 哲(著)による書籍『専門医が教える 1分で肝臓から脂肪が落ちる食べ方決定版』から一部抜粋・編集しました。
脂肪肝は3人に1人。でも、本人はほとんど気づいていない
「肝臓は沈黙の臓器」。実際、肝機能がある程度低下していても、実感できる症状はほとんど表れません。暴飲暴食や不規則な生活が続いても、食べ物から吸収された栄養素をエネルギーや必要な物質に変え、体内に入ってきた有害物質や薬物を分解・無害化し、体内の血液の一部を貯蔵したり出血時の止血に作用したりと、生命を維持する働きを続けるのです。
もし、次のようなことがあると、それはSOSのサインかもしれません。
もの言わぬ肝臓のSOSサインかも?
□なんとなくダルイ 体が重かったり、疲れが回復しなかったり
□風邪やケガが治りにくい 肝臓での免疫力の低下サイン
□足がつる 肝臓以外の原因もあるが、特に明け方に足がつりやすい
□皮膚のかゆみ 解毒力が低下し皮膚がかゆくなりやすい
肝臓が血中に余計なものを増やすまいとがんばる結果、自らの細胞に脂肪をためこみます。これが「脂肪肝」で、成人の3人に1人は脂肪肝だと推計されています。自覚症状はほとんどなく、血液検査のALTという肝機能を調べる項目が30を超えていたら注意です。
血液検査でALT30超だったら赤信号