東京都 「社会的意義」にポイント アプリ通じ店舗で利用可
東京都は先ごろ、スマートフォン向けの公式アプリを発表した。ボランティア活動など、社会的意義のある活動へ参加することでアプリにポイントが付与され、実店舗で利用できるようになるもので、都の担当者は「将来的には都の手続きを行え、サービスを受けられるものにしていきたい」としている。
「東京アプリ」として2月17日に発表。スマホにアプリをダウンロードして利用できる。今年度のポイントが取得できる対象事業には保全地域体験プログラムやウォーキングイベントへの参加などが用意され、付与されたものは民間決済事業者のポイントとして店舗などで利用することができる。
都が運営する施設の入場チケットに交換することも可能といい、来年度以降はポイントが取得できる対象事業が増えていくという。また、今秋にはマイナンバーカードとひも付けたキャンペーンが予定され、都の担当者は「社会的意義のある活動への参加をうながすことにつながれば。段階的に機能を増やしていきたい」とする。
「利便性向上に」
都がこのアプリで目指すのが、都民の利便性の向上だ。将来的に都の手続きを行え、サービスを受けられるものにしていく考えで、「『都庁をポケットに』がコンセプト。このアプリが各種手続きにかかる時間を減らす役割を担い、都民の利便性が高まればと考えている」と都の担当者はしている。
IT業界出身で都政のデジタル化を提案してきた町田市選出の東京都議会議員である藤井晃さんは「使い勝手を常に改善しながら、できるだけ多くの人に使ってもらうことが重要。将来的には都だけでなく、区市町村の手続きも連携できるようになればと思う」と話している。東京アプリについての詳細は都のHPで。都民以外の利用も可能で交換したポイントを東京都以外の店舗で使うこともできるという。