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「なんとなく不調」と感じる人が増加、2024年は約8割が経験 気候の変化も一因 ツムラ調査

月刊総務オンライン

「なんとなく不調」と感じる人が増加、2024年は約8割が経験 気候の変化も一因 ツムラ調査

ツムラ(東京都港区)は1月15日、20歳代〜60歳代の男女3000人を対象に実施した「第5回なんとなく不調に関する実態調査」の結果を公表した。

同社では、自覚しながらもつい我慢しがちな症状や調子が悪いものの、病名の診断がつかない症状の総称を「なんとなく不調」と定義し、2021年からその実態を調査している。今回の調査では、6割以上の人が気象の変化と連動し「なんとなく不調」と感じていることが明らかになった。

2024年、約8割が「なんとなく不調」を経験、20歳代女性は87%が実感

2024年の1年間を振り返り、日常生活で「なんとなく不調」と感じることがあったかを聞いたところ、78.3%(「非常によくある」「時々ある」「たまにある」の合計)と、約8割の人が「なんとなく不調」を感じていると回答。調査対象が20歳~40歳代男女だった2020年の第1回と同様に、20歳~40歳代男女で比べると、今回は80.8%で、11.2ポイント増加した。

「なんとなく不調」度合いの推移

性別・世代別では、男性(73.9%)より女性(82.8%)に多く、特に、20歳代女性(87.0%)・30歳代女性(86.0%)・40歳代女性(86.7%)は8割を超え高くなった。

「なんとなく不調」と感じる原因の一つに、気温の寒暖差

2024年は、暑さだけでなく、低速台風やダブル台風の発生など、例年とは異なる気象状況が見られた。そこで、今回の調査では、気象と体調の関係に関する質問も行った。

心身の「なんとなく不調」を感じるとき、気象の変化が影響すると思うかを聞いた結果、64.5%(「非常によく感じる」「時々感じる」「たまに感じる」の合計)が、気象の変化が「なんとなく不調」に影響していると回答した。

特に、女性は73.0%が影響すると考えており、20歳代女性では81.0%に上った。

気象の変化が「なんとなく不調」に与える影響

気象の変化のうち、具体的にどのようなものが影響するかを尋ねたところ、最多は「気圧の変化(特に低気圧時)」(50.3%)。次いで、「季節の変わり目」(45.8%)、「急激な温度変化」(45.7%)の順となった。月別では、「6月」(17.0%)と「11月」(16.0%)という回答が特に多かった。

また、気象の変化により不調と感じる人の79.1%は、何らかの対処をしていることがわかった。対策としては、「十分な睡眠をとる」(51.5%)、「お風呂に入る」(40.7%)、「適度な運動・ストレッチをする」(34.3%)などが多く見られた。

気象による体調不良時の対処方法

急激な気候の変化には特に注意が必要

日本東洋医学会漢方専門医で埼玉医科大学非常勤講師の齋藤晶氏によると、心身のバランスは寒い、暑い、湿度が高い、乾燥しているといった気候の変化と密接な関係があり、ゲリラ豪雨や猛暑といった急激な気候変動の影響により、自律神経のバランスが崩れ、体調不良の症状を起こしやすくなるという。

たとえば、梅雨や低気圧が接近する前の不調時には、十分な睡眠や適度な運動、規則正しい食事という基本的な対策を意識し、「胃腸の機能が低下しないよう、冷たい飲食物を多くとることを避ける」「運動などで汗をかく」などの対策が重要だと解説している。

調査の詳細は同社の公式リリースで確認できる。

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