『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』5周年記念イベントが開催! 男子校みたいなノリで危ないワードが飛び交う「某ゲーム機の抽選には手を出してはいけない」【イベントレポート】
『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』の作品5周年記念スペシャルイベントが、2025年4月26日に有楽町よみうりホールにて開催されました。
登壇者は主人公役・中島ヨシキさん、綾人役・土田玲央さん、東條役・江口拓也さん、柳役・下野 紘さん、三郷役・天﨑滉平さん、旗野役・羽多野渉さん、真山真澄役・岡本信彦さん、水元役・増田俊樹さん。
本稿では、イベント限定ドラマCDの生朗読が行われたり、5年の振り返りトークやゲームコーナーで盛り上がったりした昼の部の模様をレポートします。
【写真】中島ヨシキら声優陣による『絶対BL』5周年記念イベントをレポート
負担の差がすごい!
イベントがスタートすると、まずは出演者それぞれが挨拶。その後のオープニングトークでは、原作1巻の発売から5年が経ったことの感慨に加えて、「(台本の)カバーは硬いですね」「かっちかちですね」「マイク、差し込みましたか?」など、本作のイベントとなると何故か意味深に聞こえる言葉を出演者が次々に繰り広げました。中島さんは「映像に残らないからやり逃げです」と言っていましたが、すみません、記事には残ります。
本作の紹介が行われたあとは、朗読劇のコーナーへ。今回は、会場内で販売されていたイベント限定ドラマCDの内容を、紺吉先生の描き下ろしイラストと共に朗読しました。
最初のエピソード「NGワードゲーム」は、不自然な三郷が勝手にNGワードを口走ってしまったり、東條が巧みにみんなを誘導して優勝したりと、それぞれのキャラクターらしさが分かる内容。一方の「もしも仲がよかったら・動画配信」、「もしも仲がよかったら・男性編集」のエピソードでは、主人公・水元・真山による軽快でテンポのよいやりとりが繰り広げられました。
朗読劇が終わった直後の振り返りトークでは、中島さんが開口一番に「負担の差がすごい!」と、朗読のワード数の差の激しさに触れ笑いを誘う場面もありました。
各キャラクターのイメージカラーを原作者が発表!
朗読劇の振り返りをした後には、原作者・紺吉先生に本作の裏話などを聞くコーナーへ。先生には事前にアンケートを取っており、その回答が会場では発表されました。
最初の「いつ、この作品の題材を思いつきましたか?」という質問に対して先生は、2017年にSNSで「BL漫画の世界の住人だと気付いてしまったので絶対にBLにならない行動を取る男みたいなやつ描きたい…」と発言していたことを回顧。記憶がないと言いつつ、この時に考えついたのだと思うと言葉にしました。
続いて、各キャラクターのイメージカラーについての質問が。
主人公:紫
綾人:緑
東條:黄色
柳:青
三郷:赤
旗野:濃紺
真山:金茶
水元:灰茶
小賀:黒
SSR:灰色
と回答。絶妙な色のチョイスに出演者たちはツッコミながらも、「この作品らしいか」と納得している様子でした。
さらに、今後、主人公たちが就職した「絶対BL社会人編はありますか?」という作品の内容に関わる質問には、「一応、弟達が進級しているので時間は進みますが社会人編は今のところ考えてないです!」という先生からの返答が。この回答について登壇者たちは「この世界自体がBLだから、このメンバーでやる必要がないのでは?」と考察していました。
なお、本作の編集担当からの「ファンブックを出す予定はありませんか?」という質問に対しては、「これ、欲しいですよね? 私も欲しいです。いつか…!!! いつか…!!!!!」と、先生も前向きな様子。登壇者は本作で兼ね役を演じる機会が多く、その数だけさまざまなキャラクターが登場していることから、イベント内では「図鑑が欲しい」というリクエストもありました。
主人公役は「あたたかいアイスクリームを作ってくださいと言われているような感じ」
その後、イベントでは出演者も質問に答えることに。「自分が演じているキャラを一言で表すと?」という問いかけに対して、土田さんは「モブと主役の表裏一体」と答え、収録では、小生意気なだけで本当に兄のことを嫌っているわけではないというディレクションがあったというエピソードも明かしました。
また、下野さんは柳がどんどん無害化していると答えた一方で、羽多野さんは旗野を「純愛」と評します。「純愛」について出演者からは疑問の声も挙がりましたが、確かにまっすぐではあるということで一同納得していた様子でした。
主人公役を演じる中島さんは「モブ」と一言。収録では「それだとメインっぽいです」とディレクションがあると振り返りつつ、セリフがたくさんあるし、感情がないわけじゃないからさじ加減が難しいと苦労を言葉にしました。
江口さんは、中島さんが求められている芝居について「温かいアイスクリームを作ってくださいと言われているようなもの」と表現。矛盾に近い難しい芝居に中島さんは取り組んでいると出演者一同が称えていました。その他、出演者の回答は以下の通り。
「自分が演じているキャラを一言で表すと?」各回答
中島さん:モブ
土田さん:モブと主役の表裏一体
江口さん:バリタチ
下野さん:無害化
天﨑さん:大型犬。でっかいわんこ
羽多野さん:純愛
岡本さん:ファンのみなさん。代弁者
増田さん:被害者
某新作ゲーム機の抽選に手を出しちゃいけない
続いてはゲームコーナー。今回は原作のワンシーンについて、出演者なら何と答えるかという「原作名場面、私ならこう答える!」と題したゲームが行われました。最初のワンシーンは綾人が「咄嗟に嘘をつく」場面。江口さんは「今日から禁酒禁煙します」、羽多野さんは「まだ5歳だから分からない」、岡本さんは映画が大ヒットしている某作品の世界観で「犯人です」、増田さんは「中島ヨシキのヨはEなんだよ」など、さまざまな角度で出演者が回答しました。
2つ目は、主人公が「この世界には手を出してはいけないものがある」と語っている場面。気になるけどまだ手を出しちゃいけないと思っているものについて、岡本さんと下野さんは「某新作ゲーム機を手に入れたこと」と答えると、会場が笑いに包まれます。なお、岡本さんは抽選に応募すらしていなかったため、抽選に漏れて何かと話題の某男性声優さんから「まずは舞台にあがれ」と言われた、というエピソードを披露してさらに会場を沸かせました。
続いて羽多野さんが「VTuberへのスパチャ」と答えると、下野さんから「あのー、スパチャってなんですか?」という質問があり、会場がどよめきます。その反応を受けて下野さんは、SNSに投稿するときもすべてスタッフさんにやってもらっていたと、機械やネット関係には疎いことを赤裸々に明かしました。江口さんは「朝6時の〆のラーメン」と回答。イベントが開催された日は朝の4時30分にカレーを食べたという驚きのエピソードも披露しました。
3つ目は「子供の頃から、心の声が聞こえてしまう水元くん」のシーン。このお題では、出演者が子供の頃から常に……という幅広い解釈ができる答えを考えることになりました。まず天﨑さんは「咄嗟に嘘をつくことと、手に入れたほうがいいものを子供の頃から考えたほうがいい」と神妙な面持ちで回答。このコーナーが始まってからここまで10分近く喋っていなかったため、この答えにたどり着いたとのこと。
土田さんは実体験を踏まえて、子供の頃はノーパンで寝ていたというエピソードを披露。その瞬間、会場にきれいな悲鳴が轟きます。「今はもうやっていない!」「福山雅治さんやタモリさんもそうだ!」と懸命に主張する土田さんの姿を出演者たちはあたたかく見守っていました。増田さんの答えは「中島ヨシキのヨシキがなぜカタカナなのか、ずっと考えていた」。最初から最後まで一貫して中島さん攻めの回答をして、本コーナーを締めくくりました。
ショートでもいいからアニメでも見たい
ゲームコーナーのあとには再び朗読劇を実施。一つ目のエピソード「瓶の蓋」では、三郷がバカ力で締めてしまった瓶の蓋を綾人・東條・柳・旗野と、巻き込まれた主人公が何とか開けようとします。冷静に瓶の蓋が緩くなる方法を教える東條に対して、「そうじゃないんだよ」と意地でも自力で開けようとする綾人と柳。さらには、主人公が来た途端に本気になる旗野など、再びキャラクターそれぞれの特徴がよく分かるエピソードを登壇者が生朗読で披露しました。
また、「もしも仲がよかったら・写真写り」のエピソードでは、真山・水元・主人公が登場。写真写りがよいイケメンの水元に対して、主人公の証明写真は2年前に撮ったものにも関わらず姿・形が今とまったく変わっていないというやり取りを約1分のショートショートストーリーで展開しました。
朗読劇が終わるとイベントも終了の時間。最後は出演者それぞれが挨拶をしました。主人公役の中島さんは、「とにかく豪華なキャストのみなさんとご一緒できているのが嬉しい。今回登壇できなかったキャストのみなさんともまたどこかでご一緒したいです」とコメント。さらに、本作が実写ドラマ化したとき、ショートでもいいからアニメでも見たいなと思ったことに触れつつ、「原作もドラマCDも引き続きよろしくお願いします。またどこかでお会いしましょう」と挨拶して、拍手喝采のなかイベントの幕は閉じました。
出演者の挨拶(一部抜粋)
増田さん:私はまだ新参者でございまして。みなさんに優しくしていただけたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします。
岡本さん:僕もBLについては新参者です。まだまだ勉強しないといけないので、専門ワードなどぜひ教えてください。
羽多野さん:出演者から(朗読の)かけ合いで「はたの」と呼び捨てされるのが新鮮で、何だか嬉しかったです。役柄以外でも呼び捨てしてください(笑)。
天﨑さん:(『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』は)スピンオフが出るなど、さまざまな展開をしているすごい作品。三郷くん以外にも色々な兼ね役をやっているので、これからも一生懸命に演じていければと思います。
下野さん:男子校みたいなノリのイベントでした。45歳になって初めてのイベントがこれかと(笑)。でも、楽しいイベントになって、みなさんと一緒に笑い合えました。もっとキャストが増えて、大きな会場でイベントできたらなと思っています。
江口さん:5周年ということでどんなイベントになるのかと思っていましたが、まさか、こんなにも楽しいイベントになるとは。定期的にやりたいです。またイベントがあったら足を運んでください。
土田さん:男子校みたいな雰囲気がみなさんにも届いていたら幸いです。原作が重なる度にドラマCDも出ています。原作が続く限りドラマCDも出ていくと思うので、原作ともどもよろしくお願いします。
中島さん:とにかく豪華なキャストのみなさんとご一緒できているのが嬉しい。今回登壇できなかったキャストのみなさんともまたどこかでご一緒したいです。本作が実写ドラマ化したとき、ショートでもいいからアニメでも見たいなと思いました。原作もドラマCDも引き続きよろしくお願いします。またどこかでお会いしましょう。
イベント後キャストコメント
中島ヨシキさん
●イベントを終えた感想
発表された時は一体どんなイベントになるのか全く想像ができてなかったのですが、あれほど爆発力のあるイベントになるとは……。
ステージの上も激しく楽しみ、良い意味でとても疲労感のあるイベントでした。皆さんにも楽しんでいただけたと思います。
朗読台本もMC台本も、捲れども捲れども自分の出番だったのは、思わず嬉しい悲鳴が出ました(笑)
●ファンの皆様へのメッセージ
改めまして、5周年おめでとうございます&ありがとうございます!主人公として作品に携わることができてとても光栄です。いつか名前も教えてもらえるのかな……。
これからも引き続き淡々と、BLあるあるにひたすらツッコミを入れていきたいと思います。それも愛だよね。
どうぞたくさん応援してください!よろしくお願いします!
土田玲央さん
●イベントを終えた感想
本当に印象に残っている事は書けないのがほとんどなので……笑
強いて言うなら夜の部の朗読劇で下野さんがクセの強いアドリブを沢山入れてこられまして、それにツボってしまい一部ちゃんと読めなかったことです。
ドラマCDはちゃんとしてるのでそちらを楽しんでいただけると……
●ファンの皆様へのメッセージ
絶対BLはBLがある限り続いてくれると信じています!
また原作ストックが貯まったらドラマCDでお会いしましょう!!引き続き作品をお楽しみください!
江口拓也さん
●イベントを終えた感想
先輩後輩入り混じっての朗読ありゲームありと楽しいイベントでした!
ヨシキのカロリーが高いなと(笑)
●ファンの皆様へのメッセージ
BLがある限り、絶対BLの世界は続いていくと思うので、引き続き応援よろしくお願いします!
下野紘さん
●イベントを終えた感想
今回、「絶対BL」5周年記念スペシャルイベントをやらせていただきましたが、イイ意味でぶっ飛んでましたね!
配信も収録もないからか、チラホラ下ネタが出たり自由にわちゃわちゃしたり……以前はそういうイベントが多かったので懐かしくも、「漢祭り」って感じでホントにめちゃくちゃ楽しかったです!!
●ファンの皆様へのメッセージ
「絶対BL」も5周年を迎え、今後どんなキャラクターが登場しどんな展開になっていくのか分かりませんが、柳くんがもっともっと活躍することが出来ることを祈りつつ、とりあえずは「高校生活」のドラマCDが出るので、そちらを是非とも聴いていただけたらありがたいです!! よろしくお願いします!!
天﨑滉平さん
●イベントを終えた感想
すっごく自由な時間でした(笑)。BLの話を好きなだけ話せるイベントって今まで経験がなかったので僕自身も楽しかったです。
ご来場くださった皆さまの空気もとっても良くて、絶対BLが持つパワーをとても感じました。
●ファンの皆様へのメッセージ
作品の応援いつもありがとうございます!! 三郷くんを演じられる機会がもっともっと増えると嬉しいなぁと思っております。
兼ね役ももちろん! あといつかアニメーションで動く彼らも観たいなぁ、、、これからも末長く応援よろしくお願いします!
羽多野渉さん
●イベントを終えた感想
とても刺激的なイベントでした。一番年長の下野さんをはじめ、手練たちによる生ドラマ。会場の皆さんと一緒に盛り上がるコーナーもとても印象に残っています。
●ファンの皆様へのメッセージ
長く愛される作品に関わることができてとても嬉しいです。主人公と旗野のフラグを立てたり折ったりの不思議なやり取りをずっと見ていたい気もしますね。これからも応援宜しくお願い致します。
岡本信彦さん
●イベントを終えた感想
いろんなアクシデントがあったのですが、イベント内としては、転換中のアドリブつなぎでBLになりそうな言葉をなぜか強調していたことでしょうか。この詳しい内容はぜひイベントに来てくれたお友達に聞いてみてください!
●ファンの皆様へのメッセージ
最終回の考察で主人公は死んでしまうんじゃないかという話があったのですが、個人的には死んでしまったとしても夢オチ処理されて舞い戻るか、それとも転生してまた同じ境遇になる気がするのですがいかがでしょうか。このホコタテは考えるだけで延々と話せそうですよね。これからも応援よろしくお願いします。
増田俊樹さん
●イベントを終えた感想
SNSの反応を見ていると、自分が暴走気味だったらしく大変反省しております。キャストの番手としても、あまり出しゃばらず静かにしては居たかったんですが…。
朗読も会場の皆さんの反応が良かったので一安心かな?といったイベントになりました。いやでも本当にイベント成功の立役者は、中島ヨシキさんのおかげです。ヨシキさんありがとう。ヨシキ名前いじりも本当にすいませんでした。
●ファンの皆様へのメッセージ
BLを主題とした作品のイベントはまだまだ少ない中、たくさんの方がご来場してくださったことにただただ感謝しております。作品として、まだまだ世界が広がり続ける「絶対BL」を是非ともこれからも末永く応援し続けていただけると大変うれしく思います。よろしくお願いいたします。