Yahoo! JAPAN

「自分に負けるな、限界を超えろ」NTTカップ静岡県サッカー大会で優勝した藤枝東FCの選手たちを発奮させたコーチの言葉

アットエス

SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」に、先日開催された第57回NTT西日本グループカップ・静岡県ユースU-12サッカー大会で優勝した藤枝東FCジュニアの長谷川達巳代表兼総監督と、三村大悟選手、福永朔仁(さくと)選手、井原輝選手をお招きしました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん(2025年2月25日放送)

ヒデ:ちょっと緊張してる?大丈夫!ピッチで堂々とプレーしている姿を拝見しました。親御さんの教えがいいんだろうな~。

鬼頭:姿勢がいい。教育が行き届いていそう。そういう目で見ちゃう(笑)まずは自己紹介をお願いします。

三村:名前は三村大悟です。6年で、ポジションはセンターバックです。

ヒデ:身長どれぐらい?

三村:172センチです。

ヒデ:うわ、もうちょいで抜かれるぞ!すごい。

鬼頭:牛乳好き?

ヒデ:聞き方がおばさん…。カルシウムとってる?みたいな(笑)

鬼頭:自分の息子も見習いたいです。

三村:ヨーグルトはよく食べてましたね。

ヒデ:時代はヨーグルトなんだよ!

鬼頭:乳酸菌だ!明日ヨーグルト爆売れしちゃうな。

ヒデ:続いて、サクト!

福永:名前は福永朔仁です。学年は6年生で、ポジションはミッドフィルダーをやってます。

ヒデ:司令塔みたいな感じですかね?

福永:そんな感じですね。

好きなサッカー選手は?

ヒデ:3人とも、好きなサッカー選手が今どきなんですよ。

鬼頭:朔仁君は誰が好きなの?

福永:トニ・クロース選手(元ドイツ代表MF)です。

ヒデ:はい、会ったことあります~。マドリードの彼のアパートメントに行ったことありま~す。

鬼頭:じゃあサインをあげてください!

ヒデ:それ駄目で~す。ちょいちょい自慢でるからね。

鬼頭:朔仁君、今口開いてたよ。あの人何言ってるんだろうな?って(笑)

ヒデ:テル!最後いきましょう。

井原:井原輝って言います。6年生です。チームではMFやサイドバックをやります。

ヒデ:ユーティリティなんだね~。

鬼頭:好きな選手は誰ですか?

井原:遠藤航選手です。

鬼頭:輝君は私と同じ花粉症です。長谷川君にも自己紹介していただきますか?

ヒデ:かわいくいきましょう!(笑)

長谷川:藤枝東FCジュニアの代表兼総監督の長谷川達巳です。年代的には、アスルクラロ沼津の監督をやっている中山雅史さんの2つ下です。

ヒデ:世代は近いですけど、好きなサッカー選手は誰ですか?

長谷川:中山雅史さんにしておきます?(笑)

ヒデ:恐るべし昭和の縦社会(笑)

延長戦を制して逆転勝ち

ヒデ:本当に優勝おめでとうございます。この大会は歴史がありますし、勝ち抜くというのも大変だと思います。なかなかタフな大会でしたか?

長谷川:県大会6試合のうち、3試合が延長での勝利でした。延長に突入しても、選手たちがよく走って、戦い抜いたって感じですね。

ヒデ:選手の皆さんもそうですし、親御さんたちもなかなかしびれる試合でしたね。やはり静岡で勝ち抜くというのは大変で、レベルが高いということですか?

長谷川:私も長く指導をやってますが、年々レベルが高くなってるなという感想です。

特にきつかった相手は…

ヒデ:特に決勝に上がるまできつかった試合を挙げるとするなら?

長谷川:2回戦ですね。

鬼頭:相手は?

長谷川:FCガウーショさんですね。

ヒデ:出たよ、ガウーショ!

鬼頭:このスタジオにも、チームの皆さんが2~3回来てくださっています。

ヒデ:あいつらラジオにちょっと慣れてきて「どうも~」みたいな感じで来るのよ。今までどれぐらい対戦してきたんですか?

選手:(5年生の時の)しずぎんカップのベスト4で当たりましたが、0−1で負けました。

ヒデ:その雪辱は果たせたけれど、そこからも大変だったんですよね。

前半2失点、2-2で延長戦に突入

鬼頭:決勝戦は磐田市のバディFCが相手でした。延長戦の末、4対3で勝利しました。前半2点を取られて苦しい展開の後、コーナーキックから追いついて、2-2で延長戦に突入したんですね。

ヒデ:最初に2失点。動揺はなかったんですか?

三村:最初2失点食らってしまって、苦しくなってしまうかなと思っていたんですけど…。

ヒデ:それでも仲間を信じてやってくれたんだね。うちの相方のワッキーなんて2回滑ったら大学の寮夜逃げしたもんなあ(笑)

大会8得点の中島選手はいつスタジオに…?

鬼頭:(スタジオに来ていない)中島広翔選手がこの試合では4点を決めました。

長谷川:全得点を挙げてくれました。

ヒデ:そして、ここに来ないという…(笑)すごいですね、まだ早いと…。フットーク?ギャラいくら?みたいな(笑)

長谷川:県大会通じても8点取っています。

ヒデ:でも、そこまで守り切ってボールを中島選手に供給したのが皆さんということですね。

冷静沈着な井原選手

鬼頭:井原君もすごかったね。優勝すると思ってた?

井原:思ってました。

ヒデ:輝がみんなのために鼓舞したとか?

井原:頑張りました。

ヒデ:あなた、藤枝の市長さんですか…?

鬼頭:すごい落ち着いている。大人の雰囲気(笑)

ヒデ:輝はいつもこんな感じ?

井原:はい。こんな感じです。

ヒデ:大事、冷静沈着なんですよ。7個上のうなずき方です。

天国の長谷川二三GMが見守ってくれていた

鬼頭:実は決勝戦の前の日(2月8日)、クラブを創設され、藤枝東高校でも監督を務められた長谷川二三(にさ)GMが亡くなられたというニュースもあった中での試合だったんですよね。

長谷川:訃報を聞いて、喪章もつけて戦って、とにかく優勝を勝ち取ろうということを合言葉にみんなで頑張りました。優勝という結果をプレゼントできたのは大きかったかなと思います。

ヒデ:ちゃんとそれを届けることができたわけですもんね。僕の後輩が「どこか神がかっていた」と言ってました。もちろん実力や準備、戦術もあるでしょうけれど、どこかそういうものは感じ取れましたか?

長谷川:準決勝のサルファス戦も1点ビハインドで延長戦に入りました。決勝点のボールの軌道が私のベンチからも見えました。「これ普通だったら入らないないよな」っていうシュートでしたが、キーパーの手をかすめてゴールまで吸い込まれたっていうような場面がありました。これこそ神がかっていたのかなと思います。

ヒデ:非科学的なことではあるんですけど、そういうのってありますよね。

成長したと感じるところは?

鬼頭:3人とも6年生ですから、次は中学生になりますね。みんなチームに入ってから、自分が成長したなって感じるところはどんなとこかな?

三村:試合に出た時も出なかった時も、諦めない気持ち、立ち上がろうっていう気持ちが一番成長したと思います。

ヒデ:うちの息子、今からチームに入れないすか?このチームに入ったら、こんなしっかりする!?同い年とは思えない。

鬼頭:今メンバーは何人?

長谷川:15人ですかね。

鬼頭:しのぎを削ったということですかね。

ヒデ:朔仁はいかがですか?

福永:僕は走りのトレーニングが結構多くて、コーチによく「自分に負けるな、限界を超えろ」って言われます。自分に負けない、相手に負けないメンタルと、サッカーの基礎となる止めて蹴るとかの部分で成長できました。

ヒデ:メンタルの部分は、ある程度外部が言ってあげることによって花開くこともあるし、1本でも1メートルでも長く努力したところにボールが転がってくると思うんだよね。この3人を筆頭に、それを体現したのがこのチームなんだろうね。

鬼頭:井原君は?

井原:走りの練習でも、まず自分に負けないっていうところが一番成長したかなと思います。

ヒデ:サッカーって勝ち負けだけじゃないもんね。昨日の自分に打ち勝つということが、また一つ大きな勝利だよね~。

チームに入ってよかったことは?

鬼頭:チームに入ってよかったなって思うことは?

井原:チームメートが個性豊かです。

ヒデ:君もだけどね(笑)

鬼頭:普段はサッカー以外で何に興味がある?

三村:サッカー以外だと僕は車が好きです。自分が今乗れるのは自転車とかになるんで、自転車乗り回してます。

ヒデ:車を好きになったきっかけは?

三村:お父さんが好きなので、その影響もあります。

ヒデ:いいですよ。そのために「頑張って一流になったろう!」でもいいんです。

春から藤枝東のジュニアユースへ

鬼頭:春からの進路をそれぞれ聞かせてもらえますか?

三村:僕は藤枝東のジュニアユースです。

福永:僕も藤枝東FCのジュニアユースに入ります。スタメン取れるように頑張ります。

井原:僕もジュニアユースに行きます。

ヒデ:まだちょっと早いけど、将来の夢とかは?

三村:僕はプロサッカー選手じゃなくても、サッカーに関わるっていうことが一番ですね。選手を支えるサポーターでも、食事を管理する人でも…。

鬼頭:福永君の夢は?

福永:僕と同じポジションや役割のドイツのトニ・クロース選手のようにプレーができて、藤枝の長谷部誠選手みたいに世界で注目を浴びる選手になりたいです。

ヒデ:目標が明確。その長谷部にご飯をご馳走したの俺だけどねぇ…。

鬼頭:やめなさい、じゃあみんなにもご馳走してあげてください(笑)

井原:僕ももちろんプロサッカー選手になって海外でプレーして活躍したいなと思っていて、それが終わったら指導者として頑張りたいなと思ってます。

ヒデ:その先も考えてるんですね。だからこそ今を大事にしているんだろうね。監督、嬉しい子どもたちを育ててくれました。しっかりしてますね。

長谷川:本当ですね。こういった話を聞いたこともなかったんで、非常にびっくりしてますね。

鬼頭:すごいね~。

ヒデ:嬉しいねえ。いや~、そのジャージ着たいな~。

鬼頭:後で羽織らせてもらったら?(笑)

ヒデ:藤色に千葉の人間は憧れるんだよね。それを背負って、さらに結果まで出した皆さん、おめでとうございます!

【関連記事】

おすすめの記事