<イジメ?恋愛?>えッ!?スポーツ万能の息子が部活停止ってなぜ?理由が衝撃すぎる……【まんが】
私はサトミ。夫と中2の息子・ユウと暮らしています。ユウはスポーツ万能です。学校のスポーツ大会ではいつも活躍し、部活のバスケットボール部では中1のころからレギュラーを獲得しています。本人はバスケ一筋なため、まったく恋愛に興味がないようですが、小学校から一緒のママ友から、ひそかに女の子たちから人気があるという話は聞いていました。それが、まさかあんなことになるとは……。
親が子どもの失恋に口を出すなんて! たしかにユウの言い方はよくなかったとは思いますが、だからと言って親が騒ぎ立てるような話でもありません。しかもユウに失礼なことをしておきながら、自分が傷ついたら大騒ぎするなんて、バカらしいとしか言いようがありません。
先週の土日は、3年生が引退する前の最後の大会でした。ユウは1年のころからレギュラーだったので、一緒に戦ってきた3年生には思い入れもあります。最後の大会をいい試合にしようと、部活以外の時間も自主練習を行っていたことを知っていました。わが子の口からあらためて聞くと、何とも言えないモヤモヤした気持ちと苛立ちを覚えました。
ただ子どもが失恋しただけなのに、それをイジメ問題にすり替えるなんて、相手の親が信じられません。なにより、わが子が部活停止という処分を受けているのに、学校側からいっさい連絡がないという点にも驚きを隠せませんでした。 たしかにユウは言い方を間違えたとは思いますが、まだ中2です。告白をしてきた相手への言葉の選び方を間違えた程度で、ここまで問題を大きくするものなのでしょうか。 きちんと先生と話し合わなければならないと思っています。
告白を断っただけで「処分」ありえない!部活の顧問に抗議するも……?
翌日、私は学校に向かい、担任でありバスケ部顧問のマツダ先生と話すことになりました。最初に経緯を聞きましたが、話の内容はユウやコウキ君のママから聞いた話と相違ありません。ただ、なぜユウにこのような処分がくだされることになったのか、その経緯だけが腑に落ちません。
この遠回しの言い方は何なのでしょうか! マツダ先生のはっきりと物事を言おうとしない雰囲気に、学校として苦慮した案件であることは伝わってきました。しかし、だからといってユウが被害にあっていいことではありません。
「来年もありますから……」マツダ先生のその言葉にカチンときてしまいました。 たしかにユウはまだ2年生で、これからも多くの試合に臨むことになるでしょう。 しかし、一緒に戦ってきた先輩たちとの最後の時間は、もう戻りません。教師という立場にいながら、子どもたちの時間や友情をなんだと思っているのでしょうか。 子どもの失恋をイジメ問題にしたり、最後の試合を一緒に戦えなかったことを軽く考えていたり……。親として、もう黙っていられません!
来年もある?はぁ?子どもたちの時間と努力をなんだと思ってるの!?
きっとユウは貧乏くじを引いたような状況になっているのでしょう。親として悔しくて悔しくてたまりません。もう時間は戻らないのです。こうなってしまったことは悔しいですが、これ以上学校に何かを言っても、先生方を困らせるだけでしょう。なにより、私以上に悔しい思いをしているのはユウ自身のはずです。
話し合いが終わり、家に帰ろうとすると、校庭の片隅で自主練習をしているユウの姿が見えました。私はユウに駆け寄ります。
学校と話をすると伝えたときは「もういいよ」と気乗りしていなさそうだったユウですが、すぐに「先生、なんだって?」と聞いてきたあたり、話し合いの結果が気になっていたのでしょう。
今回は人生で出会う理不尽のなかのひとつで、ちょっとした事故にあったようなものなのかもしれません。ただ、それによって友人たちとのかけがえのない時間を奪われてしまったことだけが、本当に残念でなりません。 後日、先生からしっかりと謝罪を受けたユウは、少し気持ちが軽くなったようです。ただ、まだ女の子全般に対して複雑な気持ちが残っているようです。 しかし、恋愛には素晴らしい面もあります。私は親としてユウの心に寄り添いながら、いつかユウが一歩踏みだせるようなタイミングがあれば、サポートしていきたいと思っています。