広島からインドへ。経済視察で感じた日本への信頼と平和への切なる思い【ハートフルメッセージ】
自動車工場の生産設備メンテナンス業を主力とするメンテックワールド(本社・広島県東広島市)。社長を務める小松節子氏が、仕事や地域活動を通して感じた想いや気づきをつづる「ハートフルメッセージ」。
インドを訪問して
広島商工会議所が主催したインド経済視察訪問団の一員に、昨年結成された広島日印協会の理事を務める私も加わり、4月6日から一週間の日程でインドを訪問しました。
訪問したのは、インドの首都で北部のデリーと、南東部に位置しベンガル湾に面したチェンナイ、北西部にあるグジャラート州です。インドは日本の約9倍の国土面積を持ち、人口も14億人を超えます。場所が変わると、同じ国とは思えないほど、宗教や文化、言語、制度が異なっていました。グジャラート州は飲酒が禁止されていて、お酒を飲みたいときには、資格証が必要でした。
グジャラートでは、スズキモーターやヒロテック、ワイテックの現地工場を見学しました。どの工場でも大変な歓迎を受けました。優秀な人材が多く、教育の質の高さや、問題解決能力を育む多様な社会環境などが、人材を育むその要因になっているのかな、と感じました。チェンナイではアンナ大学を訪問。日本の学生と一緒にIT関連の技術開発をしたい思いを聞き、日本が信頼されていることを知ることができました。
私がインドを訪問したのは2008年以来、2回目です。当時と比べると、女性の社会進出が目覚ましく、とても社交的なことに驚きました。一方で、街に散乱するごみの多さなどを見るにつけ、国民が質の高い生活を望んでいることも分かりました。 インドでは、私が帰国した後、隣国のパキスタンとの関係が悪化しています。つらい出来事ですが、国民が一番求めているのは恒久平和です。私が今回の訪問で一番強く感じ取った思いを付記しておきます。
【小松節子(こまつせつこ)プロフィル】
2002年4月、メンテックワールド副社長就任。2003年4月から現職。代表的公職に広島アセアン協会副会長(2013年4月~)、広島県経営者協会副会長(2024年4月~)、サンフレッチェ広島東広島後援会長(2021年1月~)など。
プレスネット編集部