企業の課題解決に挑戦!専修大学松戸高等学校が準グランプリに輝く【松戸市】
全国62校・1万8000人の生徒が臨んだ探究学習の大会で、準グランプリに輝いた専修大学松戸高等学校(松戸市上本郷2-3621)のチーム「プチボナール」。
笑顔の裏には多くの苦難がありました。
さまざまな力を育むグループ共同の時間
同校は総合学習の一環として、企業の課題に対してチームで解決策を考え、プレゼンテーションの形で発表する企業インターンワーク「トゥワイス・プラン」を取り入れています。
2023年度は地元企業の課題解決にチャレンジ。
同校のチーム「プチボナール」は地域新聞社の新しいサービスを考案し、準グランプリに輝きました。
みんなで乗り越えた3つの壁
その道のりには「3つの壁があった」とメンバーは振り返ります。
1つ目は「メンバー間の温度差」。
仲の良い6人でしたが、初めから熱い思いを持っていたのはリーダーの木室(きむろ)さんと大庫(おおご)さんだけ。
2人は苦労してアイデアをまとめ、他の4人にプレゼンを実施。
2人の姿に刺激を受け、チームとして本格始動したそうです。
2つ目は「学業との両立」。
活動の節目となる2度の発表会は、いずれも学内テストの直後。
当然、試験勉強が優先されます。
最初の発表会では木室さんが資料のまとめ役を買って出て、そのおかげでクラス代表に決定、「あの瞬間に全員のスイッチが完全に入った」。
そして全国大会直前では冨米野(ふめの)さんが仕上げを担当。
「試験中で大変だったはずなのに」と星野さんは振り返ります。
そして3つ目は「社会経験がないこと」。
アイデアは出るものの、どれも抽象的。
懸念事項を徹底的に出し合い、納得できるまで潰し込むと夜中になっていたこともあったそうです。
全員が一つになれた経験は大きな宝に
それらの壁を乗り越え輝いた、全国大会準グランプリの栄冠。
「みんなが一つになれたからこそ」と笑顔を見せ合い、「必ず将来に生かせる経験」「やり切ったことが自信になった」「私たちでも社会に貢献できそう」と語る彼女たちの目はとても輝いていました。
プチボナールはフランス語で「小さな幸せ」。
これからそれぞれのステージで、「小さな幸せ」をたくさん作っていくことでしょう。