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【冬休みこそ、脱・YouTube漬け!】子どもがハマる「おうち読書」メソッド5つ

こそだてまっぷ

このお休みを、子どもと本との「出合い」を増やす、大きなチャンスにしてみませんか?

冬休みなどの長期休み期間、おうち時間の多くを、動画視聴やゲームに費やすお子さんは多いのではないでしょうか。
オンライン読書教育サービス「ヨンデミー」を運営する笹沼颯太さんは、子どもが読書にハマる大きなきっかけの一つが、「自分が“おもしろい”と思える一冊との出合い」だといいます。動画やゲームの刺激以上の魅力を本に感じさえすれば、子どもは自ら本を手に取り、「読書にハマる」ようになるのです。

おうち時間がたっぷりある長期休みだからこそ、YouTube漬けになるのはもったいない! このお休みを、子どもと本との「出合い」を増やす、大きなチャンスにしてみませんか? 長期休みの「ハマるおうち読書」のポイントについて、笹沼さんに伺いました。

ハマるおうち読書メソッド① 読書の「イベント化」で楽しむ

長期休みだからこそ、読書を「イベント化」してみませんか? 本との楽しい時間の記憶が残ることで、お子さんが「また読みたい」と思うきっかけになります。

家族で旅行やお出かけに行く場合は、行き先や体験に関連づけた本を選ぶと、より記憶に残りやすくなります。例えば、水族館に行くなら川や海に関係した本、テーマパークならその世界観に合った本など。同じように、夏ならお祭りや花火大会、冬ならクリスマスにお正月など、その季節ならではの行事・イベントに関連づけた本を選ぶのもよいでしょう。

普段より少し足を伸ばして、文学館や絵本館、ブックカフェなどに行ってみるのもおすすめです。最近では、読書のための空間が整えられたブックホテルなどもあります。

気候がよければ、「本を読む」ためのピクニックに出かけるのも一案。シートやテント、飲食物などを持参して、自然を感じながら、のんびりと本との時間を楽しむのもよいでしょう。

ハマるおうち読書メソッド② 続けられる「時間帯選び」が習慣づけのポイント

習慣の定着に必要な期間は、約1か月といわれています。そして1か月のうち、はじめの7日間は「反発期」と呼ばれ、挫折する人が最も多い時期だそう。反対に、この7日間を乗り越えれば、習慣化の波に乗りやすくなるはず。長期休みは子どもの時間に余裕があるため、読書の習慣づけのチャンスです。

一方で、せっかく習慣化できても、気をつけなければいけないポイントもあります。実は、読書習慣が最も崩れやすいのは、長期休みが終わったタイミングなのです。例えば、お休み中に「昼食後に本を読む」という習慣づけをしてしまった場合、学校が始まると継続が難しくなります。そこで、習慣づけをするなら、学校が始まっても続けられるタイミングを選ぶとよいでしょう。

また、すでに定着している習慣の「後」に読書タイムを付け加えることで、より続けやすくなります。「朝の身支度の後」「夕食の後」「歯磨きの後」など、家庭ごとにベストなタイミングを探してみてください。親が朝食(夕食)の準備中に読書する、お風呂上がりに髪を乾かしてもらいながら読書する、という家庭もあるようです。

ハマるおうち読書メソッド③ 旅行や帰省の「すき間時間」を活用する

長期休み中は、旅行や帰省をすることも多い時期です。日々決めた読書時間を維持するのが難しい場合もあるでしょう。ただ、旅行や帰省には、移動をはじめとした待ち時間がつきもの。そんなときこそ本を持参して、その「すき間時間」を、読書時間に充てるとよいでしょう。

ゲームを持っていく場合も、「今は本を読もう」「ゲームは後のお楽しみにしよう」などと声をかけ、まずは読書時間を確保。ゲーム時間は、「宿についてから」「夕食の後」など、後にとっておくようにしましょう。

ハマるおうち読書メソッド④ 「一度に」「全部」をやめれば、分厚い本にも挑戦できる

長期休みをきっかけに、少し長めの本にもチャレンジするのもいいでしょう。ただし、本の「長さ」を重視するなら、まずは「難しさ」のレベルが子どもに合う本を選ぶことが大前提。いつもより長い本を選ぶなら、内容は少し簡単なものを選ぶのがおすすめです。そうすれば、長編を読むという負担が減り、読み進めやすくなります。反対に、内容的に「難しさ」のレベルを上げたいなら、いつもより短い本から始めてみましょう。

また、子どもの集中力は意外と短いもの。途中で集中が切れて、内容が頭に入らないまま読み進めても、あまり意味はありません。一冊を一気に読み切る必要はないのです。「一週間で読み切ってみよう」などと、何回かに分けて読む目標を立ててみましょう。もちろん、子ども自身がその本にハマり、自ら読み進めている分には問題ありません。

さらに、その子にとってその本がどうしても面白くない(ハマれない)なら、読み終わる前に、次の本に切り替えてもOKです。ハマれないまま読み進めることで読書が苦痛になり、反対に読書嫌いになるきっかけとなってしまう危険性もあるからです。これは、大人も同じではないでしょうか。

一気に読み切れない場合は、「パンダ読み」もおすすめ!

パンダは、白い体にところどころ黒が混じっています。「パンダ読み」とは、パンダの白黒の体のように、「長い(難しい)本」の合い間に、「短い(簡単な)本」を織り交ぜて読む方法です。読むのに時間やエネルギーを使う「長い(難しい)本」だけに集中するのではなく、テンポよく読み進められる「短い(簡単な)本」も並行して読むことで、一冊読み終えたという達成感が得られ、読書習慣の維持につながります。

ハマるおうち読書メソッド⑤ 「書店」と「図書館」を使い分ける

長期休みは書店に行き、お子さんに本を買ってあげるご家庭もあるのではないでしょうか。そんなときはぜひ、親が読ませたい本よりも、お子さん自身が「欲しい」と言う本を買ってあげましょう。欲しがるならマンガでもOK。子どもに「書店に行くことは楽しい」と感じさせ、書店に行くこと自体を「ごほうび体験」にすることが目的です。

その際、お子さんが欲しがる本に加え、親が読んでほしい本をプラスワンするのもアリですが、ポイントは「その本を読むことを強制しない」こと。また、「途中で読むのをやめても怒らない」ことです。あくまで能動的に楽しむことが、子どもが読書に「ハマる」きっかけとなるからです。

ただ、「いつも同じような本を欲しがる」「もっといろいろなジャンルの本を読んでほしい」と悩んでしまうのも親心。そんな場合は、図書館を活用するほうが、親子共に負担が少ないのではないでしょうか。図書館なら、子ども自身が読みたい本に加え、親が読んでほしい本を複数冊借りることができます。借りても全部を読む必要はないですし、むしろ半分くらいは読まないで返すくらいを前提にしておきましょう。いろいろなジャンルの本を借り、「自宅の本棚に出張図書館がある」ような状況を作ることで、子どもが新たな本を手に取るきっかけとなるかもしれません。

「読書ができれば、多くのことはなんとかなる」

ここ数年で、社会変化の速度はさらに上がり、10年、20年先にどんな力が必要とされるのか、確実な予測はほとんどできない状況です。お子さん一人ひとりの個性や資質もありますし、塾や習い事など多様化する教育の選択肢の中から最適な答えを選ぶことは、保護者にとっても難しい課題なのではないでしょうか。

一方、一ついえることは、「読書ができれば、多くのことはなんとかなる」ということ。「子どもに何を学ばせればいいのかわからない」なら、まずは「読書」を始めてみてはいかがでしょうか。なぜなら、読書が習慣になれば、語彙力や共感力が育まれることはもちろん、極端な話、本が読めれば、英語やプログラミングを自分で学ぶことも可能だからです。読書で身につくさまざまな力は、子どもの将来の大きな助けとなってくれるはずです。

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