Yahoo! JAPAN

松戸がクラフトビールの街になる日は近い!? コアなファンの応援を背に受ける二つの醸造所

さんたつ

20250117_0083のコピー

近年、松戸に誕生したビール醸造所『松戸ビール』と『矢切ブルワリー』。対照的な二つの個性がクラフトビールファンを新たに掘り起こし、今では松戸から常磐線沿線の街へもその名を広めつつある。

松戸ビール&タップルーム(まつどビール&タップルーム)

目指すは地元民に長く愛されるビール『松戸ビール』

季節の魚をメインにした和風盛り合わせ3種1800円。ビールは680円~。

2019年に開業した、松戸におけるクラフトビールの草分け。醸造所『まつど麦酒』を矢切地区に置く。アメリカ産ホップを使うペールエールに代表されるように、香りと苦味のバランスを大切にする。また、各種ビールは原料にハチミツも使われ、ふくよかな味わいとともに、飲みやすさにも気を使う。松戸駅に近いタップルームで、多彩なメニューととともに楽しめる。

ソムリエの長尾真由美さん(右)。
温度に気を使う麦芽の糖化。
ホワイトエール原料の麦芽。
香りづけのコリアンダーシードを砕くのも手作業。
松戸ビール定番5種。左からセゾン、ヘイジーIPA、ペールエール、IPA、ホワイトエール。700~750円。

『松戸ビール&タップルーム』詳細

松戸ビール&タップルーム(まつどビール&タップルーム)
住所:千葉県松戸市松戸1151/営業時間:15:00~21:30LO(土は12:00~、日は~20:30LO)/定休日:月/アクセス:JR常磐線・京成電鉄松戸線松戸駅から徒歩3分

二人にしかできないビールを目指す『矢切ブルワリー』

「松戸から世界へ」と語る渡辺さんと石田さん。

開設したのは現役の会社員二人。松戸の観光名所「矢切の渡し」にちなみ、その地名を冠した。ライムとグレープフルーツの酸味を強めに利かせたゴーゼ、セゾン酵母のスパイシーな香りにドライホップのフレッシュな香りを加えてひと味違った仕立てのセゾン、樽熟成をイメージしたウイスキー香のあるメルクスなど「二人が面白いと思ったビールだけを造る」ことを信条としている。

醸造の担当は石田さん(左)。
現在、醸造するビールは5種。スタイルは右から、ヘイジーIPA、セゾン、ブラウンエール(緑)、ゴーゼ、ブラウンエール(青)。650~750円。

『矢切ブルワリー』詳細

自社店舗はなく、瓶も樽もオンライン販売が主。

【購入できる店】
『ますよし酒店』(新松戸)☎047-343-7594
『京成小岩クラフト酒店』☎03-6877-0525

https://www.yagiribrewery.com/

それぞれのビールに込められた思い

酒は醸す人の物語を味わうもの……だと思うが「言われなくても、そんなこと」とばかり、若い客がビール談義を楽しんでいる。いい眺めだな。

「女性のお一人客もけっこういらっしゃいます」と言うのは『松戸ビール&タップルーム』を経営する醸造家の渡邊友紀子さん。

かつて都内中央区でビール醸造所を営んでいたが、移転することになり、住まいのある松戸でビールづくりを再開した。ところが、直後にコロナ禍に見舞われた。

「そのとき、街の方々が松戸ビールを買って支えてくれたんです」

だから「地元に喜ばれるビールを造り続けたい」と言う。

後発の『矢切ブルワリー』は、渡辺耕三郎さんと石田正樹さんが立ち上げた。中央大学自転車部のOBで、先輩と後輩という間柄だ。石田さんはクラフトビールにひかれて、6年ほど前に醸造の勉強を始め、「醸造所を開きたい」と渡辺さんに相談した。

「石田は、やりたいことをとことん突き詰めるこだわり屋。面白いと思いました」とは渡辺さん。醸造所設立の話に乗った。

二人の製品が世に出たのは2023年。これには松戸ビールの渡邊さんが関わっている。松戸駅西口デッキで開催されるクラフトビールフェスがある。その発案者が渡邊さんで、当時はまだ試作を繰り返していた『矢切ブルワリー』に出店を誘いかけたのだ。

「お客さまの『おいしい』という声が、こんなにうれしいのか」と感激し、二人は発売に踏み切った。

松戸と矢切、その性格は実に対照的だ。「日常的に楽しめるものを」という松戸ビールには、全体的にまろやさがある。対して矢切ブルワリーのビールはエッジが効いている。「他にはない、二人だけにできる自信作を」と言う。その個性の違いがまた面白い。

「松戸発で全国に知られるものに育てたい」とは松戸ビールの渡邊さんの望み。味は違えど、思いは矢切ブルワリーも同じだ。

取材・文=高橋盛男 撮影=高野尚人

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. TUBE前田亘輝&広瀬香美、圧巻のデュエットで会場を魅了!〈Kohmi EXPO 2025〉

    WWSチャンネル
  2. 700年、亡者と生者がともに踊り続けてきた日本三大盆踊り、西馬音内の夜の色と音【秋田県羽後町】

    ローカリティ!
  3. 常温で液体のバターだと!? 「かける本バター」が思った以上に優秀で嬉しい

    ロケットニュース24
  4. 【アニサマ2025】JAM Projectが大熱狂を演出!「VICTORY」「GONG」「SKILL」など『スパロボ』楽曲を多数披露!「Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"」

    アニメイトタイムズ
  5. 【アニサマ2025】森口博子さんがガンダムの名曲たちを披露『機動戦士Ζガンダム』「水の星へ愛をこめて」、『機動戦士ガンダムF91』「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」「Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"」

    アニメイトタイムズ
  6. 【アニサマ2025】宮野真守さんの「オルフェ」をはじめとした「うたの☆プリンスさまっ♪ special mix」に会場が沸く!主題歌8曲をノンストップ披露「Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"」

    アニメイトタイムズ
  7. 【アニサマ2025】GRANRODEOが宮野真守さんと「TRASH CANDY」(『文豪ストレイドッグス』OP)を披露!アニサマ常連のベテランが貫禄を見せつける「Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"」

    アニメイトタイムズ
  8. 【大洲市・白石うどん店】はじめてでも懐かしさを感じる 大洲に唯一残る手延べうどん

    愛媛こまち
  9. 【動画】あべのハルカスで「あべのべあ」バースデーイベント ミャクミャクも登場

    OSAKA STYLE
  10. 『中国3大悪女』呂后の死後、なぜわずか3ヶ月で呂一族は皆殺しにされたのか?

    草の実堂