高校生防災士の松村悠生さん(流山市在住)きっかけは大地震と豪雨
現在高校3年生の松村悠生(ゆう)さんは中学1年生で防災士の資格を取得。自然災害に対して関心を持ったきっかけは2011年の東日本大震災や18年の西日本豪雨でした。松村さんが思う防災についてお話を聞きました。
災害に備えて自分で考える力を育てる
松村さんは現在、日本体育大学柏高等学校の3年生です。
アカデミックフロンティアコースで起業家教育などを学び、社会起業のテーマとして防災をテーマに活動しています。
きっかけは2011年の東日本大震災や2018年の西日本豪雨でした。
震源から遠く離れた場所ながら大きな揺れを体感し、ガラス窓の揺れに危険を感じた幼児期の記憶や、メディアを通じて見た豪雨の被害などから、自然災害に対して関心を持ち、中学1年生で防災士の資格を取得しました。
そんな松村さんは去る7月26日、ラコルタ柏で開催された、小学4年生〜高校生対象の防災講座「災害その時、君たちは何ができるか」で講師を務めました。
自然災害シミュレーションをゲーム形式で学び考えるというもので、14人が参加しました。
「講座で学んだことを持ち帰ってもらって、災害時はもとより、日頃から危険回避のために適切な行動ができる思考力を身に付けてもらえれば」と松村さんは話しました。
防災とコミュニケーションの関連性
「防災にはコミュニケーションが重要です」と松村さん。
西日本豪雨では、同じ町内でも全員が助かったエリアと、多くの犠牲者が出てしまったエリアがあり、全員が助かった所では、いざという時の近隣への声掛けが取り決められ、また、避難に支援が必要な人を把握し、フォローする体制が取られていたということです。
「いざという時に誰も取り残されないような社会をつくりたい」。
災害時への備え、身近な危険への対処や予防、そのための学習やコミュニケーションの仕組みつくりと、松村さんの構想は一歩一歩着実に進んでいます。