「SHOGUN 将軍」シーズン2「じっくり慎重に製作したい」とディズニー幹部 ─ プロデューサー「第1話の大胆アイデアに驚いて」
ドラマ「SHOGUN 将軍」は、いまや製作元のディズニーにとっても最も重要なフランチャイズのひとつ。ディズニー・エンターテインメント共同会長ダナ・ウォルデンは、シーズン2の製作を急がない姿勢を米モルガン・スタンレーのテクノロジー・メディア・テレコム関連会議にて明かした。
米によると、ウォルデンはシーズン2の製作をディズニーとFX局が急いでいないことを強調。「じっくりと慎重に製作したいと考えています。準備が整うまで、シーズン2は公開しません」と述べて、リリースを焦らずクオリティを優先する姿勢を示した。
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なにしろ「SHOGUN 将軍」シーズン1は賞レースを席巻し、エミー賞で作品賞を含む最多18冠を獲得したほか、ゴールデン・グローブ賞、クリティック・チョイス・アワード、SAGアワードでもそれぞれ4冠を達成。すでにシーズン2&3の製作が決定しており、今後のストーリーに大きな注目が集まっている。
既報によると、シーズン2は2025年秋の撮影開始を目指しており、2月の時点で全10話ぶんの脚本作業が終了済み。以前、ショーランナーのジャスティン・マークスは「今の計画に興奮しています。何よりも、第1話の大胆なアイデアに驚いてほしい」と。
ここで示唆されているのは、撮影から配信までの間隔がしばらく空く可能性だ。撮影時期から推測するに2026年内の配信開始も不可能ではないかもしれないが、CG作業を含むポストプロダクションの作業次第では2027年までずれ込むことは十分にありうる。製作のいかなるプロセスにおいても、ディズニーは「じっくりと慎重に」判断を重ねていくことになりそうだ。
なおウォルデンは、ディズニーのテレビシリーズがエミー賞で計60の賞に輝いた実績を「どの競合他社をも上回る数字でした」と強調。「残り69の賞を他の企業が分け合ったことを指摘したいと思います。つまり、当社のコンテンツと視聴者に届ける方法には大きな価値があります」と述べて、自社のリリース戦略に対する自信をにじませた。
「SHOGUN 将軍」はで配信中。
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Text: Kyoko, 稲垣貴俊