映画や配信ドラマのロケ地巡りにぴったり、CineMapperが人気
ロンドンの「オーストラリア高等弁務官事務所」が『ハリー・ポッター』のグリンゴッツ魔法銀行だったことや、ニューヨークのブロンクスに『ジョーカー』に登場した「ジョーカーの階段」があることは有名だ。
しかし、『007』の「Q支部」の場所や、『YOU -君がすべて-』でジョー・ゴールドバーグが働くニューヨークの書店がどこにあるか分かるだろうか?
もしその答えを知りたければ、映画と旅行好きのための夢のウェブアプリ「CineMapper」を見るといいだろう。
イギリス人起業家のティム・ヒューズと開発者イジーの手によるこのウェブアプリは、世界中に広がる映画とテレビのロケ地を視覚的に詳しく説明したインタラクティブなマップを提供している。
現在登録されているのは映画やテレビ、ゲームを合わせた596作品に関する2241地点。新作名作を問わず、ロケ地や作品の舞台になった場所は随時追加されているが、すでにロンドンっ子やニューヨーカー、世界中の映画好きが何時間もかけて探検できるほど、十分なボリュームだといえるだろう。
ヒューズはCineMapperを立ち上げた経緯を、Mail Onlineに語っている。
「私はオンラインで映画に関するコンテンツを作っていて、TikTokのある投稿でイギリスで訪れることができる『スター・ウォーズ』のロケ地を取り上げました」
「するとそれがバズり、再生回数が100万回を超えたので、TikTokでシリーズ化し、最終的にはGoogle Mapでアーカイブしました。その2年後に、イジーがウェブアプリにするのを手伝ってくれると言ってくれ、完成したCineMapperを共有し始めたら、また少しヒットしたんです」
このウェブアプリの使い方は簡単。ロケ地を探したいエリアまでマップを動かして、ピンがある場所をズームするだけだ。
例えばニュージャージーエリアを見ると 『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』のロケ地が、イギリスでは『ブリジャートン家』や『ハリー・ポッター』に登場するスポットが簡単に見つかる。もちろん、『デッドプール&ウルヴァリン』に登場するノーフォークの冷たい北海のビーチも登録されている。
このアプリは映画ファンの間で人気を博していて、1週間で21万7000ものピンがクリックされているという。