伊賀ドキの人 世界大会にも出場 3児のママ店主
髙木麻岐さん(35)
三重県名張市黒田の見晴らしの良い小高い丘に昨年末開店した「ピッツェリアエマ」の店主。
同市出身。料理好きだったこともあり、高校卒業後、調理専門学校に進学。卒業後は、地元のリゾート施設に就職し、フランス料理の厨房で腕を振るった。
施設で新規事業を始めることになり、修業先となった名古屋の店で「ナポリピッツァ」に出会ったのが転機となった。「食べるのも作るのも楽しくて『ハマって』しまった」と笑う。
修業後は、「ピッツァ部門」の全てを任せられた。オリジナルメニューも考案し、2016年には本場イタリア・ナポリで開かれた世界大会で、日本人参加者の中で2位という成績を残し、私生活でも結婚、出産と経験した。
一昨年末、立地が気に入り、この地に店を出そうと決意。昨秋、約10年勤めた施設を退職した。
「野菜をたっぷり食べてもらう」「出来るだけ地元野菜を使いたい」「ドレッシングやデザートなど手作りにこだわる」がモットー。窯に使用するタイルも自分好みの色を選んだ。生地やチーズ、オリーブオイルはイタリア産を使用している。
3人の子育て最中で、早朝4時起きで奮闘しているが「お客さんとの距離が近く、接客好きな自分にはとても楽しい」とほほ笑む。
夫も協力的で、家族みんなが応援してくれているという。「今後、時間にゆとりができたら、自分で作った野菜で提供できれば」と夢は広がっている。