宮の森の“完全予約制隠れ家サロン”で本格アフタヌーンティーを楽しむ 札幌「afternoonTEA afternoonALCOHOL」【札幌市】
全国的なブームもあり、札幌でもアフタヌーンティーを楽しめるお店が増えてきています。正統派のアフタヌーンティーが大好きな人へぜひおすすめしたいのが、宮の森に2024年11月にオープンしたアフタヌーンティー専門店「afternoonTEA afternoonALCOHOL(アフタヌーンティーアフタヌーンアルコール)」。
完全予約制、18歳以上のみ入店可能な大人の空間で、3段トレイで供される本格アフタヌーンティーが楽しめる隠れ家サロンです。
宮の森の隠れ家サロンは完全予約制
お店の場所は札幌市中央区宮の森、前面のガラスが印象的なビルの1階です。大きな店名表示や看板は出ていないので要注意。
道路に面してafternoonTEA afternoonALCOHOLというロゴの入った丸い看板が出ています。ウェブからの完全予約制のため基本的に扉は閉まっており、インターホンを押して入店するシステムになっています。
ゆったりとした店内は、美しいシャンデリアの下にテーブルセットがしつらえられています。アフタヌーンティーアフタヌーンアルコールという少し長い店名は、略して「TA(ティーエー)」と呼ばれているのだそう。
卓上にはオーナー・三谷由香里さんのセンスで集められたステキなブランド食器やアンティークのカトラリーが並び、3段トレイのアフタヌーンティーがセットされています。今回は2名でうかがいましたが、おひとりさまでも3名以上でもOKです。
月ごとに内容が変わるアフタヌーンティーのコース
TAのコースは2種類。「ティーコース」6,600円(税込)と「アルコールコース」8,800円(税込)があり、どちらも2時間30分のフリーフローです。
内容は月ごとに少しずつ変わり、全15品。今回はお酒なしのティーコース、2月のメニューをいただきました。
<2月のメニュー>
・コンソメスープ
・サラダ 特製人参ドレッシング
・今月のお肉料理 北海道産 新鮮鶏ハム
・北海道産レーズン&ミックスナッツ
■ケーキスタンド 下段
・定番 爽やかキューリサンド
・北海道産クリームチーズとスモークサーモンのサンド
・季節の野菜のピクルス
■ケーキスタンド 中段
・スコーン
・T/A特製苺ジャム
・自家製クロテッドクリーム
■ケーキスタンド 上段
・季節のフルーツ メロゴールド
・T/A特製 ショコラ
・チョコパンナコッタクランベリーソース
・T/Aチーズケーキ
・チョコレートテリーヌ
・ホワイトチョコがけドライフルーツケーキ
・季節の果実のコンポート グリークヨーグルト添え
・骨と皮 ピスタチオアイス
3段トレイに乗ったセットにスープやサラダ、お肉料理などがつく充実ぶりです。フルコースのランチをいただくつもりで、おなかをすかせて行くのがおすすめです。
紅茶はフランスの老舗・マリアージュフレール社製で、全6種類。よきタイミングでサーブされます。
画像はポットでいただいたアールグレイ。おしゃべりを楽しみながら、あたたかく保温された紅茶を長く楽しめました。
サンドイッチは2種類で、そのうちのひとつは月ごとに変わります。この時のメニュー「北海道産クリームチーズ」とスモークサーモンのサンド」は大人なおいしさ。定番メニューの「キューカンバーサンド」は、きゅうりの食感が楽しくさわやかな味わいでした。
続いて表面はさっくり、中は絶妙にしっとりふんわりとした食感が楽しめるスコーン。食べるタイミングで温め直してもらえます。リベイクされたスコーンから小麦とバターのいい香りが広がって、とっても幸せな気分に。
食べる時はパカっとふたつに割り、リッチな味わいのクロテッドクリームと苺ジャムをたっぷり乗せて。道産小麦の香ばしい風味が感じられました。
クロテッドクリームと苺ジャムはどちらも自家製。スコーンや紅茶との相性もぴったりで、無限ループしたくなるおいしさです。
スコーンに合わせていただいた、ふわふわのフォームミルクが乗ったミルクティーも絶品。ちなみに、大ぶりのスコーンが一人2個ずつあるため、食べきれない場合はひとつ持ち帰りにすることもできます。(ちなみに私はあまりのおいしさに2個とも完食してしまいました!)
上段は2月らしくチョコレートを使ったスイーツがたっぷり。チーズケーキなど定番のメニューと、季節ごとに変わる果物やスイーツが盛り合わせになっています。
紅茶もおいしいけれど、ここで気分を変えて斎藤珈琲のアメリカーノをいただきました。フリーフローなので、好きなタイミングで次の飲み物をリクエストできます。
シメはピスタチオアイス。このメニューは、以前ここで営業していたビストロ「骨と皮」笹川シェフから受け継がれた味なのだそう。美しい余韻が残る、濃厚で繊細な味わいでした。
食器もたっぷり愛でたい、五感で楽しむアフタヌーンティー
目でも楽しみたい3段トレイのアフタヌーンティー。今回の食器たちは、ロイヤルアルバートの「オールドカントリーローズ」でした。クラシカルで愛らしいバラ柄が美しく、由緒正しい英国の雰囲気で気分もさらに盛り上がります。
たくさんの食器がコレクションされているTAでは、2回目の訪問からは好きな食器を選ぶこともできるのだそう。画像のコスタノバやベルナルド、イッタラなどテイストや国もさまざまなので、毎回違った雰囲気でアフタヌーンティーをいただけます。
たとえば今回スープが入っていたカップは、ロイヤルコペンハーゲンのヴィンテージ。手になじむ感覚も心地よく、いろいろな食器を試す楽しみも味わえました。器好きな人は、オーナーの三谷さんとのトークもはずみそうです。
宮の森の隠れ家で、ちょっと贅沢で特別な時間を過ごせる「afternoonTEA afternoonALCOHOL」。季節を変えて何度も訪ねたくなる、素敵なアフタヌーンティー専門店でした。
afternoonTEA afternoonALCOHOL(アフタヌーンティーアフタヌーンアルコール)
■所在地:札幌市中央区宮の森4条西10丁目3-18 アリアーヌ宮の森内
■営業時間:2部制 ①11:30~ / ②14:30~
■定休日:年中無休(完全予約制)
【ライタープロフィール】
羽田 さえ(札幌在住ライター)
岐阜県出身。2021年に熊本から札幌へ転居し、北海道の広さとおいしさに驚愕。グルメ、旅行、農業、不動産を専門とするフリーライター。