「母も一緒に」ってなんで!? 松坂桃李似との初デートは“ママしか勝たん”の連続に衝撃。地雷ワードを無視した女の後悔
マッチングアプリでの出会いには、少なからず予想外の展開があります。その日、彼女が遭遇したのは、想像のはるか斜め上を行く“衝撃デート”だった――。ミホさん(仮名・32歳/看護師)が遭遇したケースをお送りします。
「母も一緒に来てるから」ってなんでやねん!
相手はショウタ(仮名・33歳)という、優しそうな雰囲気の会社員。やり取りも誠実で、どこか松坂桃李に似た顔立ち。趣味は読書とカフェ巡り。「これは当たりかも」と、ミホはほんのり期待していた。
「初対面は緊張するけど、何事も経験だし」と迎えた日曜のランチデート。都内の落ち着いたレストランで待ち合わせだった。
だが、時間ぴったりに現れたショウタの隣には、見知らぬ年配女性の姿が。戸惑うミホに、彼は笑顔でこう言った。
「今日は母も一緒に来てるから」
――え? 冗談じゃなくて?
状況が飲み込めぬまま、3人でテーブルにつく。女性は50代後半ほどで、ピンクのブラウスに大きな花柄スカートという、どこか“気合の入った”装い。「あなたがミホさんね? 今日はありがとう〜」と握手までしてきた。
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「味噌汁は母の味が一番」
まさかの“母親同伴デート”。会話は終始、母主導。ショウタが話せば、「この子、小さい頃はね…」とすぐかぶせてくる。
ミホの仕事についても、「あら、看護師さん!うちの子、注射が苦手でね〜」とズレたコメント。ショウタは終始ニコニコで、それが逆に怖かった。
極めつけは、食後のお茶タイム。ミホが「最近、自炊にハマってて味噌汁作るんです」と話した時だった。
「でもやっぱり、味噌汁は母の味が一番なんだよね」と、ショウタがドヤ顔で発言。
母も「そうでしょ〜? うちの味噌汁は赤味噌と白味噌のブレンドなの」と笑顔を返す。完全に母子の世界だった。
「この人、一生このお母さんと三人で生きていくんだろうな」
自然体なのが厄介「マザーフル装備男」にご用心
そう感じたミホは、「このあと仕事があって」と食後すぐに切り上げ、そそくさと帰宅。電車の中で届いたショウタからのLINEにはこうあった。
「今日はありがとう! 母も楽しかったって。また3人で食事できたら嬉しいです」
当然、未読のまま終了。アプリも即ブロックした。
後日この話を友人にすると、「それ、マザコンじゃなくて“マザーフル装備男”だね」と爆笑。だが、当の本人はいたって自然体だったのが恐ろしい。
「思い返せば、“母のごはんが一番”とか“実家が落ち着く”みたいな発言がチラホラあって…。今思えば、あれが地雷サインだったんですよね」
「家族思いでいい人」の仮面
実はデートの数日前にも“予兆”があった。
「“家族で出かけるのが好き”とか、“母親とパン教室通ってる”とか言ってて。その時は“家族思いでいい人かも”って思っちゃったんです」
今考えれば、母親と同居しているだけでなく、精神的にも“完全共依存”だったのかもしれない。
さらに後日、別の友人から聞いた話によると、ショウタは以前も別の女性と“母同伴デート”をしていたらしい。
どうやら、初対面の相手を“お母さんにジャッジしてもらう”スタイルが定番のようで、「それで何人も逃げられてる」なんて噂もあるそうだ。
「もうホラーですよね…」
まだまだ潜む“母依存”の男たち
それ以来、ミホは“家族仲良しアピール”の裏に潜む“母依存”の気配に、かなり敏感になった。
ちなみにその後、友人の紹介で知り合った男性と交際をスタート。こちらは親との距離感もちょうどよく、現在は結婚を見据えて同棲中だという。
「やっぱり、他人と人生を築くには“親離れ”って大事。あのときの彼は、彼女じゃなく“お母さんを喜ばせる人”を探してたんだと思います」
そう笑って話すミホだが、アプリを開くたび、また“母の味命”の彼が出てくることがあるという。
プロフィールには相変わらず、「趣味は家族と鍋パーティー」「母の味噌汁が世界一」と書かれているらしい。
“ママが好き”は悪くない。でも、“ママしか勝たん”は、さすがに初デートには重すぎる。
(まゆう)