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昭和30年代の恋を再現!短編映画「馬橇の花嫁」が札幌シアターキノで上映決定 昔は盆踊りが唯一の出逢いの場だった!?

SODANE

昭和30年代の恋を再現!短編映画「馬橇の花嫁」が札幌シアターキノで上映決定 昔は盆踊りが唯一の出逢いの場だった!?

昭和30年代の純愛映画「馬橇の花嫁」

昭和30年代の北海道十勝を舞台に、まだ馬が畑を耕していた時代の農村の暮らしを再現した短編映画「馬橇の花嫁」。地元十勝で上映会を重ねながら国内外の映画祭にも参加。海外では「凄く珍しい作品」だと静かな話題を呼んでいます。

その「馬橇の花嫁」が2025年4月5日から11日迄の1週間、いよいよ道央圏・札幌の名画座「シアターキノ」で上映されることが決定しました。上映を記念して監督の逢坂芳郎さんに再びインタビュー。

実は「昭和30年代の純愛」がテーマだった!「馬橇の花嫁」の見どころを伺います。お見合い結婚が主流だった当時は。祭りや盆踊りが男女の出会いの場所だったそうです!

(聞き手:SODANE編集部 松倉英男)

逢坂芳郎監督「実は純愛映画です」

シアターキノで4/5~11上映決定

―映画館での上映が決定したと

逢坂:十勝ではこの前上映があって。「シネマ太陽帯広」で2週間上映したんですけれども。その前も十勝を中心に市町村で上映会を重ねてきて。初めて十勝の外で。映画館で上映されます。

十勝の映画なんですけれども、札幌でも「昔あった風習」をテーマにした映画なので多くの人に観ていただきたいなと思っていますし。札幌に在住の十勝出身の方も多く居られると思いますし。色んな世代の方に観て貰いたいと思っています。

昭和に没入「懐かしい」の声

―上映会でのお客さんの反響は?

逢坂:昭和30年の映画なので。高齢者の方には「懐かしい」と思っていただけると思うんですけど。逆に若い人達には「こういう暮らしが昔はあったんだな」と思っていただける映画にはなっていると思います。

映画館はわからないんですけれども。幕別町で最初にプレミア上映した時や、各地で上映会をする時に。映画を観ながら…皆さん声を出しながら観るというか「懐かしい!」って声に上げたり。「あの作業はなんだ?」とか。「あの魚はニシンだ」とか。ひそひそと話しながら観るというか。ちょっと変わった映画体験をされているなぁと思っています。

―リアルに没入されて(笑)

逢坂:映像自体も、フィックス(固定)のカメラで。凄い客観的に撮影しているので、ドキュメンタリーと勘違いして観るという人も居て。ドキュメンタリーだと思って観た人が何人かいたんですけど、そんなことありえないんですけど。そういう風に凄い「真実味」を持って観てもらっていて。なのでそういう反応になるんでしょうかね。


「昭和30年代の純愛」を再現

―実は恋の話しなんですよね(笑)

逢坂:「昭和30年代の純愛」を扱っています。
戦後まもなくということで、結婚もお見合い結婚が大半。男女が出会う唯一の場は「お祭り」だったそうです。映画でも主人公の「一子」と「豊」は盆踊りで出会って恋に落ちて、結婚します。

―シアターキノでは映画ファンが観に来ます

逢坂:「シアターキノ」さんって世界の名作を集めて上映するというイメージがあると思うんですけど。「馬橇の花嫁」も去年、色々な海外の映画祭に出品して。そこで台湾とか中国の有名な監督が審査員だったんですけど。そういう人達からも評価を得たので。そういう意味では、シアターキノに普段から通っている人にも観てもらっても問題がない仕上がりになったのではないかなと思いますけど。

それとは別に。「北海道の歴史文化」をテーマにした映画なので、より幅広い人に観てもらいたいという想いはありますね。一見の価値ありという映画にはなったんじゃないかなと本当に思っているんですけれども。「懐かしい」とか「親に魅せたい」。「親はこういう風に生きていたんだ」とか。「もっと色んな人に観てもらいたい」など凄いポジティブな感想をいただいています。

海外では「凄い珍しい映画」

―海外はどのような反応でしたか?

逢坂:海外の映画祭で。日本の時代劇ものっていうのは。割と当時の社会の動きの中心にある人達を主人公にしたっていうのがやっぱり多いと思うんですけど。この映画は北海道の農村の一家族の話しなので。「凄く珍しい」「こんな時代の家族は見たことがない」と凄く新鮮な印象を受けている感想がありましたね。興味を持っていただいた。

昭和歌謡「ここに幸あり」

逢坂:この映画では昭和31年当時の大ヒット曲で大津美子さんと言う方が歌った「ここに幸あり」という曲が使われています。ちょうど昭和31年が舞台の映画なんですけどちょうどこの歌も昭和31年に発表された歌です。映画の最後のシーンを彩っています。大津さんには完成したあと、幕別で初めて上映した時に幕別に来ていただいて。「ここに幸あり」を歌って貰いました。純粋な歌詞が映画とマッチしているので。そこは一つ見どころかなと思っています。「ここに幸あり」を知っている方は特にぜひ観ていただきたいなと思いますね。

―読者にメッセージを!

逢坂:4月5日は舞台挨拶を予定しています。その時に札幌在住の俳優さんたちと私が出席して、いろんな映画の裏話ができると思うのでぜひ来てほしいです。

短編映画「馬橇の花嫁」

(2024年/日本/29分)

日時:4/5(土)~11(金)

会場:シアターキノ(札幌市中央区狸小路6丁目 南3条グランドビル2階)

料金:当日一律1000円

監督・脚本:逢坂芳郎

出演:東盛あいか、田中陸、モモ姫、八下田智生 ほか

☆「シアターキノ」 シアターキノHP

☆「「馬橇の花嫁」 「馬橇の花嫁」HP

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