「トイレの便座」の寿命が縮む“NG掃除3つ”→「そうなの？」「知らずにやってた…」「もうやめよう」
お掃除スペシャリスト（クリンネスト1級）の三木ちなです。ふだん何気なく掃除している「トイレ」。もしかすると、当たり前に続けているお手入れの仕方が間違っているかもしれません。ここでは、トイレの便座が劣化する「NGな掃除方法」についてご紹介します。
NGその1．トイレットペーパー
便座の汚れをさっと拭き取るには、トイレットペーパーが一番手っ取り早いですよね。すぐにお手入れできるうえに、使った後は流せるのでゴミも出ません。もちろん床や壁の掃除に使うのは問題なく、賢く使えばトイレ掃除のハードルが下がります。
しかし、便座の拭き掃除に使うのはNG。トイレの便座は樹脂製のため、乾いた布やトイレットペーパーで掃除すると傷の原因になるため注意してください。
NGその2．メラミンスポンジ
便座の裏側は、尿石による黄ばみ汚れが溜まりやすい場所。拭いてもなかなか落ちない頑固な汚れですが、メラミンスポンジで無理にこすり落とすのは禁止です。
メラミンスポンジのような研磨力の強い掃除用品を使うと、便座が傷む恐れがあります。
どんな汚れであっても、樹脂部をメラミンスポンジでこするのは間違いです。
頑固な尿石・黄ばみは、中性洗剤やクエン酸でパックすると汚れが浮いて落ちやすくなりますよ。
NGその3．アルコール
清潔なトイレをキープするために、便座をアルコールで拭くのは有効な気がします。コロナ禍では、こまめにアルコール消毒をしていた方もいるはずです。
しかし、じつはこれも決しておすすめできないお手入れ方法のひとつ。便座の素材として使われている樹脂にはアルコールに弱いものも少なくありません。
1回のお手入れですぐに劣化する……ということはありませんが、繰り返し使い続けることで塗装が剥がれたり表面の光沢が失われたりする可能性も。
トイレの便座をアルコールで拭くのはNG行為にあたりますので、使用は控えてください。
便座のお手入れは「中性洗剤」で
トイレの便座は、やわらかい布と中性洗剤を用いるのが適切です。布を使うのが手間な方は、市販のトイレ用掃除シートなどがおすすめです。
間違ったお手入れは避け、大切なトイレを長く使い続けましょう。
三木ちな／お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア