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【検証】映画史に多大な影響を与えた名作「トロン」→ 1度も予習しないまま最新作『トロン:アレス』を鑑賞したらこうだった

ロケットニュース24

2025年10月10日、ディズニー最新作『トロン:アレス』が劇場公開される。1982年に公開された「トロン」は世界で初めて全面的にCGを導入した作品として知られ、その後の映画業界ならびにクリエーターたちに大きな影響を与えたという。

そんなことを知らずに47年間、1度もトロンに触れて来なかった人間が『トロン:アレス』を観たらどんな感想を抱くのか? 一足先にマスコミ試写会で『トロン:アレス』を鑑賞した感想をお届けしよう。

予告編動画はこちら

・予習は必要か?

まず整理しておくと本作『トロン:アレス』は、トロンとしては3本目の作品となる。第1作「トロン」から28年後の2010年には「トロン:レガシー」が公開されており、単純に考えれば本作は「トロン3」ということになるのだろう。

だがしかし、映画を観てみたところ2作目の「トロン:レガシー」については、さほど本作と関係が無いようだ。第1作「トロン」との繋がりは大いにあったが「トロン:レガシー」に関しては「うっすらと関係がある程度(関係者談)」とのことであった。

なので『トロン:アレス』を鑑賞するにあたり「トロン」及びに「トロン:レガシー」を予習する必要はないハズ。というか、私はどちらも観たことが無かったが、特に「予習しておけばよかったな~」とは感じなかった。

・あらすじ

さて、ここで『トロン:アレス』のあらすじを紹介しておこう。

「AIプログラムの実体化によって誕生したAI兵士アレス。彼は圧倒的な力と優れた知能を備えた究極の兵士だが、AI兵士が現実世界で生存できるのはわずか29分間だった。

やがて永遠を求めてAI兵士たちは暴走を開始し、デジタル世界が現実世界を侵食していく。だが世界滅亡の危機の中で、人間を知ったアレスにある異変が起こる」

AI兵士・アレスを演じるのは「スーサイド・スクワッド」でジョーカー役を演じたジャレット・レト。「ジョニー・デップのパイレーツ・オブ・カリビアン!」級のヒットには恵まれていないものの、歳を重ねて憂いが増した超イケメン俳優である。

・ド王道

そのジャレット・レト演じるAI兵士・アレスを中心に物語が展開されるのだが、ジャンル的には「王道SFアクション」といった感じ。そこにスパイス程度に「サスペンス」が加わっていた。

なので特に予備知識も必要なければ、小難しく頭をひねる必要もなし。上映中「長いな」と思うことなく走り切っていたので「アクション娯楽作品」としては十分な作品だと感じた次第だ。

また本作のキャッチコピーの1つとして推されている「ディズニーの新たなる映像革命を目撃せよ!」については「まあまあまあ」といったところだろうか?

確かに未来感のある映像ではあったが、1982年当時の人たちが目撃した「トロン」の衝撃とはやはり比べられまい。正直、革命的だとは思わなかった一方で「CG先駆者のプライド」は随所に見受けられた。

・2時間見切れる

ネタバレになるので物語の内容についてはあえて触れないが『トロン:アレス』を「人生観を変えるほどの傑作」とは言わない。ただ「2時間のSFアクション映画」とすれば優秀な作品ではないだろうか?

まとめると、鑑賞にあたり「トロン」と「トロン:レガシー」を予習せず、ぶっつけ本番で『トロン:アレス』を観ても「2時間はちゃんと楽しめる作品」としておきたい。ジャレット・レト、53歳とは思えなかったなぁ~。

というわけで、デート等にはおあつらえ向きの作品なのでタイミングが合えば、ぜひ劇場で鑑賞してみてはいかがだろうか? ディズニー最新作『トロン:アレス』は2025年10月10日(金)公開だ。

参考リンク:『トロン:アレス』
執筆:P.K.サンジュン
Photo:(C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

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