鎌倉が日本遺産アワード1位 「訪れて魅力的」104件から選出
一般社団法人日本遺産普及協会(東京都)は2月5日、「第1回日本遺産アワード」の結果を発表し、鎌倉が「実際に訪れてみて魅力的だと感じた日本遺産」で1位に輝いた。アワードは全国104件の日本遺産を対象に、投票で選出された。
各地の歴史的魅力や特色を通じ、文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定する日本遺産。2015年に始まり、鎌倉のストーリー「いざ、鎌倉〜歴史と文化が描くモザイク画のまちへ〜」は16年に認定。日本遺産をさらに盛り上げようと創設されたアワードでは、認定された104件が評価対象に。日本遺産検定合格者の日本遺産ソムリエ173人が、「実際に訪れてみて魅力的だと感じた日本遺産」「これから訪れてみたい魅力的な日本遺産」の2部門に投票した。
「歴史文化が明瞭景観もすばらしい」
訪れてみて魅力的だった部門で最多得票の鎌倉ついて、投票者からは「何度も訪れているが、歴史文化がわかりやすく景観もすばらしい」という声があがった。選出を受け松尾崇市長は、「地域の皆さまと共に培った歴史的・文化的な魅力が評価され、大変うれしく思う」とコメントした。
日本遺産に認定される鎌倉のストーリーは、中世からの社寺や近代の洋館など各時代の歴史的遺産が織りなす風景、文士らが残した芸術文化、自然環境の魅力がモザイク画のように組み合わさった街。ストーリーを構成する文化財として、鶴岡八幡宮や建長寺などの社寺、市内の史跡や建築物、祭りを位置づける。
直近の取り組みでは、昨春に日本遺産を発信する観光案内所を鎌倉駅西口に開設したほか、説明看板の設置、外国人向けウェブサイト構築、スタンプラリー、出張講座などを実施している。
2月16日には、日本遺産アワードの表彰式が京都市で開催される。