厚木一番街商店街 街路灯スピーカーで啓発
厚木一番街商店街振興組合(越智辰藤理事長)が9月26日、街路灯スピーカー6基の新設に伴う運用開始式を行った。客引き行為や路上喫煙の防止を呼びかけるもので、式の後には同組合員や厚木市職員、厚木警察署員らによるパトロールも実施された。
この取り組みは「厚木一番街商店街に訪れる人たちがより安心・安全に楽しめるように」と、同組合が独自に新設したもの。6基の街路灯スピーカーが設置され、日曜日を除く毎日午後6時から8時の間、5分おきに客引き行為への注意喚起や路上喫煙の禁止を促すアナウンスが流れる。
運用開始式はあつぎセーフティーステーション番屋(中町)で行われた。組合員をはじめ、山口貴裕市長や厚木警察署の横田和道署長ら約40人が参加。用意された運用開始のボタンが押されると、会場内では大きな拍手が上がった。山口市長は「近頃、客引き行為や路上喫煙が散見される。安心して歩けるよう、これからも協力をお願いしたい」とあいさつ。横田署長は「スピーカーの設置による注意喚起だけでなく、客引き行為への警告にもなる。今後も地域の方や組合と一体となり、取り組んでいきたい」と話した。
式後に実際のアナウンスや設置場所の確認を行いながらパトロールを実施。通行する人に口頭でも客引き行為や路上喫煙の注意を呼びかけた。
越智理事長は「対策を実行し続けることが大切。安全・安心な商店街のために今後もまい進していきたい」と話した。
今年の通報は115件
厚木署生活安全課によると、今年1月から8月末までに厚木一番街商店街内で同署に通報された件数は115件(前年同期間129件)だった。内訳は客引き51件、ぼったくり26件、騒音9件、その他29件と客引きが最多だった。8月には客引きが原因とされる金銭トラブルが3件発生しているという。
同課では「声を掛けられても、不審に思ったら応じないように」と、注意を呼びかけている。