【え?】駅弁グランプリで1位を取ったのがカレーだと!? 車内に漂う匂いはどうしてるのか? と思ったら…
電車内でカレー。それは禁断の一手な気がする。少なくとも、私としては勇気がいる行為。551の豚まんでさえ車内で食べるのは気が引ける身としては、カレーなんてメチャクチャハードルが高い。
しかし、そんなカレーが九州駅弁グランプリで1位を取ったことがあるのだという。繰り返す、駅弁グランプリである。これは一体どういうことだ? と思ってよく見たら……なるほど!
その商品は「有田焼カレー」といい、名前の通り有田焼の器に入っているカレー。カレーを食べ終わったら有田焼がお土産になるという、佐賀県らしさが溢れまくっている商品だ。
売り場にあった写真を見る限り美味しそうだが、カレーが駅弁グランプリで賞を取るのは相当大変な気がする。言うまでもなく “車内に漂う匂い問題” という難題があるから。
そのハンディを押しのけて1位を取ったというのか? と思ったら、冷凍だった。
つまり、電車内で食べる必要はない。自宅やホテルに持ち帰ってレンチンすればOK。
調べると、実際に有田駅で販売されている駅弁のようだから車内で食べる人だっているだろうが、持ち帰る人だって多そう。
なんなら公式サイトでオンライン販売もされているので、佐賀県に行かずとも購入可。ちなみに、公式サイトでは小が1580円〜、大が2160円〜で販売されている。
駅弁として売られていながら車内で食べる必要はないのが、なんだか新鮮。家で食べようと買って帰る人だって多いだろうし、そのあたりの“使い勝手の良さ” が1位の理由なのだろうか?
いや、それだけではない気がする。私は実際に購入してみたが、小サイズでもそこそこ重い。スケールに載せてみたら632gもあった。大サイズだともっと重いだろう。
仮にホテルに持ち帰るとしても大変だ。ってことは、「有田焼カレー」には荷物を重くするだけの価値があると考えている人が多い……つまりそれだけ美味しいってことなのか?
そう思って買ってみたところ、直感は当たっていた。思ったよりスパイスがしっかりしており、チーズと絡み合うことで安定感抜群の味になっている。どうしても器に目がいってしまうが、シンプルにカレーとして美味しい。
しかし、何よりすごいと思ったのは、カレーと有田焼が一緒になっている点。
食べ終わったら手元に有田焼が残るわけで、有田焼って他の焼き物とどう違うんだろう? などと調べるのは私だけではないはずだ。しかも、箱の中に小さい冊子まで入っている。
そうやって、カレーを呼び水に有田焼に興味を持ってもらう人を増やして……という戦略だとしたら、私はまんまとハマった。脱帽である。
・新宿で購入
ちなみに、私はこの商品を新宿・京王百貨店で開催されている「大九州展」で発見した。
先に述べたように有田焼カレーは通販でも買えるが、イベントは本日3月13日17時まで! 気になる人は早めにどうぞ。
参考リンク:有田テラス「有田焼カレー」、京王百貨店「大九州展」、JTOPIA、JR九州「九州駅弁グランプリ」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.