手話カフェで高校生がボランティア
御崎のカフェスペース「AMAカフェ」(尼崎希代子店長)で8日、月1度の「手話カフェ」があり、手話を勉強中の高校生が覚え立ての手話で接客した。
赤穂高校定時制1年の中本悠風(ゆう)君(16)と竃叶愛(のあ)さん(16)。同校では毎年1年生の授業で手話を学ぶ。今年度から校外でのボランティア活動が単位に認められることになり、授業の講師だった中村千穂さん(59)=尾崎=が運営協力する手話カフェでの活動を希望した。
同店の手話カフェは、手話奉仕員ボランティアとしても活動する尼崎店長が「聾者と聴者が一緒にくつろげるカフェを」と2年前に始めた。この日もろう者を含めて来店があり、高校生の2人は「コーヒー」「紅茶」「ホット」「アイス」といった手話を使って注文を受け付けた。
手話がわからない単語は中村さんから教わり、筆談ボードやスマホの文字起こしアプリも併用して客とコミュニケーションをとった。「手振りだけでなく、顔の表情も使うことが大切」(中村さん)とのアドバイスに、「笑顔で明るく接するように心掛けました」と竃さん。中本さんは「手話は難しいと思っていたけれど、覚えれば覚えるほど楽しくなる」と新しい単語にも積極的にチャレンジした。
尼崎さんは「若い世代が手話に関心を持ってくれてうれしい」。次回の手話カフェは3月22日(土)午前10時〜午後4時に開く。