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「ブレードジグ」でサワラを狙う!【兵庫・明石沖】本命不発も67cmのメジロを手中

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ボートジギングで仕留めたメジロ(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

サワラのシーズンは、秋が深まる頃ですが、初夏に回遊するイワシの群れを追いかけて播磨灘に来ます。特に、型の良いのが釣れる時期ながら、多少ギャンブル的な確率もあります。大型になるサワラはメスで、この時期は卵を持っていて数が出ないものの釣れれば、高級な美味い肴となってくれますので、釣りたい1匹です。

サワラ狙いのボートジギング

サワラは、サバ科です。同じ海域にいるブリ一族は、アジ科であって親戚筋ではありません。

サワラのおいしさは特筆もので、食いしん坊は釣りたいのですが、狙うとなると容易でないのがサワラです。歯が鋭く、普通のハリで活餌でも喰いますが、ハリスが歯に当たれば一瞬で切れますので、ルアーを使うのが正解になります。それでも、リーダーが飛ぶ危険は付きまといます。

そのおいしさから食いしん坊は、数で勝るハマチの群れから選り分けて狙いたい喰わしたいですが、なかなか手強い相手です。

ブレードジグの登場

昨今、40-100gのジグに回転するブレードとシングルフックのブレードジグというものが出現して、これを高速リトリーブすることで、光り輝くブレードが回転して、魚を惑わせるブレードジギングが広まりました。

サワラは高速遊泳力があり、泳ぎの速いハマチでもサワラには負けるそうです。ですから、このブレードジグを高速リトリーブして、ハマチが喰えないスピードで一直線に走らせます。高速リトリーブでハマチは追いつけなくても、サワラの直線スピードで追いついて、喰う。という図式です。

活躍のブレードジグ(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

止めは禁物!

リトリーブで、止めの間を入れると数の多いハマチが喰ってきます。だから、止めを入れないで、ひたすら速く動かすことで、サワラを選り分けします。

嘘のような本当の話で、おまけに光ものが大好きなんです。また、喰っているベイトは、カタクチイワシが多いので、小さ目のジグを光らせながら泳がせると、もうたまらんになるはずです。

青物より上のタナを泳がす

サワラの遊泳層は、ハマチやブリの上のタナです。ハマチ狙いのジギングだと底から10m位を探りますが、サワラは、水面から10m位の中層から表層にジグを泳がせます。ハマチの場合は、一旦底を取りますが、底層にいないサワラならば、中層から始めてもOKということになります。

ジグに追いつくスピードと遊泳層の違いで、サワラを選り分けて釣ろうとするのが、ブレードジギングです。底層からそこそこのスピードで巻いて、止めを入れてやれば、これにハマチが喰ってきます。

高速リトリーブで食わせる

いずれにしても、多くはがっちりとカンヌキにフッキングしますので、気持ちが良いですが、サワラの口は、恐ろしい形状ですが、意外に軟らかいので乱暴な動かせ方は、禁物です。

回遊しているタナ周辺を高速リトリーブします。簡単に言えば、速い回収スピードです。それを高速で追いかけて、大きな口でがぶりと喰います。

リアのシングルフックですから、リーダーとの距離が生まれますが、フロントフックがあると、口にリーダーが入る場合があり、切れるリスクが大きくなります。ジグの速い動きとリアフックが、リーダーを歯から守ってくれます。

回転するブレードが反射光で魚を惑わす(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

釣行開始

楽しみな釣行日。明石沖に7時前に到着。ひとり気ままにどこで釣るかとポイントをいくつか周ると、ボイルが見られます。ライズしている元気ものもいますので、ハマチでしょう。艇の周辺で賑やかにしているので、ここらから開始です。

まず、80gジグで通常のライトジギングをしてハマチの様子見をします。喰うだろうと思っているのですが、空振りです。シラスを喰っていて、ジグが大きいのかもしれません。この時期によくあることです。

ブレードジグで誘う

タックルをブレードジギングに変更します。60gジグで底層付近から高速リトリーブです。何回かしても反応なし。まずは、ハマチなりと1匹目と思って、若干緩めの巻きと止めを入れてみましたが、反応なし。ボイルが出るほどの活性があるのにもかかわらず喰って来ず、少々焦ってきます。

どうやら、本当にシラスかせいぜいその兄貴程度のベイトなんでしょう。こんな時のハマチ狙いは、サビキかチョクリで狙いますが、今日は志大きくブレードジグでのサワラ狙いです。

しかし、少々欲が見え隠れして、止めを入れてリトリーブしていると、ガツンと喰って来ました。しっかりとフッキングさせると、ドラグを鳴らして横に走ります。サワラかと一瞬思いながらも力強さが人一倍、その内に頭を振る感覚。青物です。

67cmのメジロを手中

ハマチの大きいのかメジロか。いずれにしても、今期の初物ありがたく取り込んだのは、67cmのメジロでした。血抜きをしっかりとして、おいしい寿しだねの準備をしました。たくさん食べれそうです。

カンヌキにフッキング(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

この頃には潮も緩み、沖上がりの時間になりました。反省は、志高くサワラを狙いなのに、欲をかき、リトリーブに一瞬の止めを入れるアクションにしたことです。一瞬の止めを入れることで、ハマチも追いつき、数で勝るハマチが先に喰う構図が出来上がってしまいます。

でも、考えようで、だからボーズにもならずメジロを釣ったのかもしれませんが、サワラを狙うならばサワラをとして、次回は釣ります。

太くて脂がのっている(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

<丸山明/TSURINEWSライター>

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