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吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【底規定の池を攻略するぞ!】

TSURINEWS

小川つり堀園(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

挑戦なくして現状維持もままならない。それはヘラの世界も同じこと。失敗を恐れず突き進め! マルキユーインストラクター・吉田康雄に与えられた使命はまさに挑戦。「先生」になんてならなくていい。いつだってどこだってザ・チャレンジ! 第123回のテーマは「底規定の池を攻略するぞ!」。千葉県我孫子市にある小川つり堀園は近年では貴重な存在となった完全底釣り規定だ。昨年取材ではこっぴどくやられた吉田はリベンジなるのか。

小川つり堀園は完全底釣り規定

千葉県我孫子市に広がる手賀沼。そこに架かる手賀沼大橋のたもとにあるのが、古くから週刊へらニュースとお付き合いをいただいている小川つり堀園だ。

大池・小池があり、前者は竿8~16尺(桟橋のみ11~16尺)、後者は8~12尺でいずれも完全底釣り規定なので段差の底釣りは不可。タナは空バリの状態で上バリトントンが基準で、ここから深くすることはできても浅くはできない。つまりエサなしの上バリが底から切れたらアウトだ。

さらにハリス長はマックス35cmで、ハリス段差は5cm以内。エサは生きエサおよび角麩が禁止。以上が池の規定だ。

同園は完全底釣り規定(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

今回は秘密兵器アリ?

取材アポの連絡を入れた際、同園オーナーがこんなことを話していた。

オーナー

「手賀沼産の大型地ベラがメインだからさぁ、厳寒期はとくに口を閉ざしちゃうんだよね。まあそれを承知で来てくれるお客さんがいるんだから感謝しかないよ! ところで今年はどっちでやるの?」

もちろん昨年同様、小池です。大型が多い池で、最低でも昨年の数字を上回ることが目標です。さらに願わくば40上の大型を狙いたいと吉田には前もって伝えてあります。

オーナー

「相変わらず関口さんも手厳しいね(笑)。吉田くんは何て言ってるの」

受けて立ちます! と空威張りだけは相変わらずですよ(爆)。ただ今年は新しい武器があるみたいで、それを持ち込むと自信たっぷりに話してましたよ。

オーナー

「武器とは何だろ?」

さあ、私も詳しくは知りませんが、どうやらマルキユーから新しいグルテンが発売させるみたいで、それを試してみると話していました。

オーナー

「グルテンかぁ。それは好都合かもね。ここのところ両ウドンの調子があまりよくなくて両グルテンのほうが釣れているんだよ。まあ釣れてるって言ってもタカがしれてるんだけど、ウドンよりかはマシって感じかな」

それならなおさら吉田には好都合ですね。では取材当日はよろしくお願いいたします。

小川つり堀園のポイント図(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

当日のタックルと仕掛け

晴天の1月29日(水)、6時30分に現着。現時点では無風だが、予報だと西風7~8mとなっていたので、小池北岸の釣り座5番に座りさっそく準備に取りかかる。

竿は規定いっぱいの12尺を継ぎ、ウキは吉田作ボトムゼロ4PC2番を装着。ハリなし&底近くの宙で、エサ落ち目盛の設定に取りかかる。

当日のウキ(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

何色を出したいの?

吉田康雄

「肩から3節目の黄色がチラッと見えたところです」

グラスほどではないがそれでもPCムクなので最初は大胆でも、後半は少しずつ板オモリを切り慎重に目指す目盛に近づける。せっかちな記者はいつもこのへんをおろそかにしがちだが、しょせんは太めのパイプトップなのでここまでの繊細さはない。

目盛が決まったら次は30-35cmのハリスを結び底ダテ作業に入る。ちなみにハリは軽量ダンゴヒネリ上下3号。トップがゆっくりと沈没する程度のタナ取りゴムを上バリに刺し、あとはトップ先端1節が出るように何度も何度も調整して、できるだけ正確な水深測定をおこなう。

納得できる測定ができたら、トップ先端1節にトンボを合わせ底ダテは終了。あとは空バリで合わせた目盛をトンボに合わせれば、これでいちおうは上バリトントンの出来上がりとなる。

底ダテ中の吉田(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

まだエサは作っていない。なぜなら気温が低いため、あまりに早くエサを作ってしまうと凍ってシャーベット状態になる可能性があるからだ。

吉田康雄

「それにどうせ朝イチからはアタらないので、このへんの順序はいつもと逆でも構わないと思います」

1年ぶりとなる吉田のリベンジ取材がいよいよ幕を開ける。次回も「底規定の池を攻略するぞ!」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2025年2月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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