武庫之荘で和食を食べるならココ!出汁の旨さがたまらない『おばんざい だるま』 尼崎市
「ミシュランビブグルマン2016」に選ばれた、旬の食材を存分に活かした和食がいただける『おばんざい だるま』(尼崎市)の取材に行ってきました。
阪急武庫之荘駅から徒歩約7分の住宅街にある隠れ家的なお店で、外観は白を基調とした壁に木枠のドアや窓枠がおしゃれです。
店内はさらに上品で洗練された雰囲気で、コの字のカウンターとテーブル席の両方があります。
天井には杉の木が使われたデザイン性のある天井で開放感があり、石垣のような壁も存在感があります。
元々『ふるかわや』という店名で高級和食店を営まれていましたが、「もっと気軽に多くのお客さんに来てほしい」と5~6年前からリーズナブルなものを提供するようになり、その時に店名を現在の「おばんざい だるま」に変更されました。
店主は19歳から和食の道に入り、料理人として44年の経歴の持ち主。有馬の旅館やいろいろな和食店で修業を積まれてきました。
メニューには旬の食材を使ったおばんざいの数々が並びます。今回は、店主おススメの「季節のお造り盛り」「ハモと茄子の揚げ出し」「蓮根まんじゅう」の3品をお願いしました。
店主の職人技が垣間見えるカウンター席。筆者的にはここがグッドポジションです。
「季節のお造り盛り」は、クエ・カツオ・天然タイ・アジ・本マグロ・白バイ貝というラインナップでした。
まずは手前にある高価魚の「クエ」からいただくと、ほかの白身魚とは違いクエ独特の甘みと旨みが強くねっとりとした食感で大変美味です。
「本マグロ」は、赤身の味が濃くわさびとのつ~んとした辛みとも相性抜群です。
「ハモと茄子の揚げ出し」は、温かい透き通ったお出汁に大きめのハモと茄子が盛り付けされています。
ハモはふわふわの食感で、ナスは口に入れた瞬間、旨味の強い出汁がじゅわっとあふれ出し、口の中ですっととろけていきます。
このお出汁が本当に美味しくて、具材を食べ終わった後にスプーンですくってゴクゴク飲んでしまいました。
「蓮根まんじゅう」は女性に大人気のメニューで、コース料理にも必ずこれを出してほしいと注文があるほどです。
筆者もいろんな和食店で同メニューを食べてきましたが、お店によって個性が出るのでどんなものか楽しみにしていました。同店は、擦った蓮根と魚のすり身を合わせており、旨味となめらかな食感がたまりません。
優しいとろみのある餡で、食べるとほっと心が落ち着きます。スライスされた銀杏の独特のほろ苦さと香ばしい風味も上品で、本当に日本人でよかったと心の底から感じられる一品です。
1,000円以下のリーズナブルな価格帯のものが多いのですが、「ふぐの唐揚げ」や「仙台牛炙り」など高級食材を使った一品も出されていて、昔から来られている常連客の要望にも対応しておられます。
毎日市場で仕入れた品質の良い食材を手間暇かけて調理した品々は、お値段以上の価値のあるものばかり。どれを注文しても満足すること間違いなしだと思います♪
場所
おばんざい だるま
(尼崎市南武庫之荘2-17-20-104)
営業時間
17:00~22:00
定休日
月曜日