【柏市】歴史文化をキーワードに地域活性化を目指す NPO法人ジセダイ歴史文化継承研究所
今年6月に開講した「柏がもっと好きになる! エリアごとの歴史文化講座」は、地域の魅力を学び、オリジナルのツアーコースを作ろうというもの。
NPO法人ジセダイ歴史文化継承研究所と柏市文化課の協働企画です。
歴史文化資源の継承のために協働
「NPO法人ジセダイ歴史文化継承研究所」は、地域の豊かな歴史や文化を次世代へ継承し、シビックプライドの醸成と地域活性化の促進を目的に掲げる、柏市の市民活動団体です。
今年6月、柏市教育委員会生涯学習部文化課(柏市文化課)と共催で、「柏がもっと好きになる! エリアごとの歴史文化講座」第1弾、高柳編を開講しました。
内容は地域の魅力を学び、オリジナルのツアーコースを作ろうというもの。
その経緯について、同課学芸員で同講座の講師の一人でもある谷口友季さんに話を聞きました。
さかのぼること昨年7月、同課が策定した「柏市文化財保存活用地域計画」が文化庁に認定されました。
これは柏市内に残る、柏の歴史文化を特徴付ける各時代の多様な文化遺産の価値を分かりやすく市民に伝え、過去から現在までつないできた思いをさらに未来につなぎ、まちづくりに生かすことを目指すもの。
しかし、策定の過程において「文化遺産の価値を分かりやすく伝え、継承する」ための担い手が不足しているという課題が顕在化。
先の講座は、この課題解決を目指して開講しました。
20代からシニア層まで幅広い年代が参加
講座は、20代からシニア層まで幅広い年代が受講しました。
「ウオーキングクラブでガイドをしているので、さらにスキルアップしたい」「就職のために引っ越してきたので、この地域を知りたい」「地域に住んでいても歴史や文化はよく知らないので、改めて学びたい」など、動機もさまざま。
近隣の千葉県立沼南高柳高等学校の生徒もボランティアで参加しました。
市内のどの地域にも、知られざる歴史や文化がたくさんあります。
同研究所の事務局長、石井雅子さんは「歴史は唯一無二の資産。この講座を通じて新住民の方々や現役世代の方々にも地域の歴史文化を知っていただき、『かしわ愛』を深め、歴史をキーワードに地域の人々がつながって、良い地域循環が生まれればと思っています」と話しました。
10月には第2弾、戸張編が開講予定です。
※問い合わせ
メール/jisedai.rekishibunka@gmail.com
NPO法人ジセダイ歴史文化継承研究所
ホームページ/https://jisedai-rekishi.sakura.ne.jp/wp/