アイス「MOW」抹茶味の数量限定夏バージョンは通常品と何か違うのか → 食べ比べた結果「わからん!」と思ったが…
暑い~~~!!! 筆者は夏が好きだがそれでも暑いもんは暑い。こうも暑いとアイスの美味しさが身に染みてくるわけだが、先日コンビニのアイスケースを覗いたときに ちょっと興味深いことに気が付いた。
アイスクリーム「MOW」の抹茶味。あれのパッケージが、普段と微妙に違う。
なんだかパッケージの緑色が普段より微妙に明るいような。そう思って近づいて見れば「数量限定」、「夏の香り立つ抹茶」と書いてある。
要するにアレか、定食チェーンが秋口に新米を使うようなノリで、普段の抹茶が数量限定で夏バージョンになっているということか。しかしね……
そのじつ違いなんてありますかね?
・食べ比べ
というわけでひとまずその夏バージョンMOWを184円でゲット。さらにスーパーを巡って通常バージョンも102円で手に入れた。よし、比べてみよう。
あらためて、パッケージはこんな感じ。やはり夏バージョンのほうが少し明るい色使い。
開けてみるとこんな感じ……お、夏バージョンの方が微妙に色が濃いか?
というわけでまず通常版を一口。うん、美味しい。ほろ苦い大人の味。
続いて夏バージョンを一口。……うん、美味しい。
……分かんねえ……!!!
正直に言おう。一口ずつでは違いなんてほぼ一切分からない。どちらも美味しいし、言わせてもらえば通常版も十分香り立っている。
というかそもそも食べ比べる想定のもんでもないだろうし、「夏の茶葉ですよ~」程度のノリであって差別化を図ってすらいない可能性も十分ある。独り相撲を取った挙句に盛大に転んだ気分だ。
・数口目の気づき
……と、思いきや。自棄になって双方パクパク食べ進めるうちに、細かな違いがなんとなく感じられてきた。
通常版の最大の特徴はキリっとした苦味だ。これぞ抹茶と思わされるような、深く芯のある大人味。数口分食べればほろ苦い後味が口の中に残る。とはいえ不快な苦みでは全くなく、気分を整えてくれるような落ち着いた味わいだ。
それを踏まえて夏バージョンを食べ進めると、こちらはむしろ柔らかい味をしていることに気付く。通常版が大人ならこっちは「若者」。こっちにも苦味はあるっちゃあるが、いくら食べ進めても苦味が先に立つことはなく、軽やか、さわやかな印象。そう考えれば、確かに苦味が少ない分香りが際立っているようにも感じられる。
・プロすぎる
スゲー……。
違いがあまりに繊細だったため正直最初は「全部気のせいかも」と思ったが、食べ進めれば食べ進めるほど双方の違いが際立ってきたので多分気のせいではない、と思う。
季節で本当に味が違うこともびっくりだし、このレベルの違いをちゃんと出してくるMOWの人にもびっくりである。プロフェッショナルすぎる。
夏バージョンは数量限定とのことなので、機会があれば是非ゲットしてほしい。そして願わくば食べ比べてみてほしい。あ、でも、お腹壊さないようにね。
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.