名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.22「コーヒーミル」と「さわやか柚子ソーダ」
都市としての歴史が古く、長年地域で愛されてきた飲食店が多い名古屋。
独自の喫茶文化が発達していることから、喫茶店の数も多くあります。
この日訪れたのは、栄で長年愛されている人気の純喫茶。
ときには入場制限も行われるほど老若男女に愛される、レトロ喫茶の王道ともいえるお店をご紹介します。
個性豊かなデザインのコーヒーミルに思わず注目!土日は満席が当たり前の人気純喫茶「珈琲貴族 くろふね」
ようやく入店できた!いつも混雑している栄の人気純喫茶を初訪問
この日足を運んだのは、栄の繁華街で営業している人気純喫茶「珈琲貴族 くろふね」さん。
実はこれまでに何度も足を運んだものの、入店できずに踵を返すことがここ数年続いていました。そしてこの日も、お店のドアには「2名ずつの入店に制限している」という旨の張り紙が。
そうなんです。週末などの混雑具合によっては1名で利用できない日があることが、このお店の高いハードルなのです。
そんな懸念を過去のとんぼ返りから学び、この日は友人を誘って2名で訪問。混雑が予想される日曜日の午後の訪問なので、念のため友人を同伴しておいて本当に良かった!
店内には老若男女の姿!そのクラシックな内観はまるで「純喫茶のお手本」
ところで、みなさんが想像する「純喫茶」とはどのようなお店でしょうか?
純喫茶のセオリーについては以前当連載で執筆した中川区の「イコイ」さんの記事で解説したので割愛しますが、お店の雰囲気にフォーカスを当ててみるとどうでしょう。
きっと多くの方は、茶色の木目基調のカウンターのそばにベロア、革張りの家具が配置され、ノスタルジックなデザインの照明が天井から吊り下げられたクラシックな内観を思い浮かべるのではないでしょうか。
そんな、純喫茶のお手本ともいえる内観を特徴としているのが、今回訪れた「珈琲貴族 くろふね」さん。特別な個性はなく、昔ながらのオーソドックスな喫茶店の雰囲気こそが、きっと老若男女に愛される理由なのでしょう。
そんな、オーソドックスなデザインの店内で特記することがあるとすれば、出窓にたくさん並んでいた個性豊かなコーヒーミルの存在でしょう。
背の高いものから小ぶりなものまで、さまざまな形状のコーヒーミルが並ぶその風景は、レトロ喫茶好きの心を揺さぶる重要なオブジェとなっています。
梅雨明けの蒸し暑さをリフレッシュしてくれる冷たいドリンクをチョイス
訪問したこの日は梅雨の名残を感じる蒸し暑い日。冷たい飲み物を求めてメニューを見てみると、ジャンルごとに整理された見やすい表記に思わず感激!喫茶店のメニューって、商品名を羅列しているだけのお店が結構多いんですよね。
しかも、ホットコーヒーだけでも10種類近く(メニュー記載は8種類)あり、グランドメニューに記載されている定番商品以外にも季節商品もあるという品数の多さにとても驚かされました。
しかしながら、品数が多いということは、オーダーもつい迷いがちになってしまうこともまた必然。
せっかくなので、ここは他店ではあまり見かけないものを注文してみることにしました。
●柚子ソーダ 650円(税込)
紅茶が好きなのでティーソーダと悩んだ末に注文したのは、クリアな炭酸に柚子蜜の甘酸っぱい風味が溶け込んだ「柚子ソーダ」。
じめじめした暑い日の気分をリフレッシュしてくれるさわやかな味と香りが決め手となりこちらを選びました。
グラスの底に沈むのは砂糖漬けの柚子ピール。柚子の皮本来の苦みが炭酸水のビターな味わいと相性が良く、そこに柚子蜜の甘さが加わることで初夏にピッタリなさわやかドリンクが完成!
柚子が好きな方にはもちろん、柑橘類のさっぱりとした味わいが好きな方にもおすすめです。
●コーヒーフロート 650円(税込)
友人が選んだのは「コーヒーフロート」。アイスコーヒーにバニラアイスを浮かべただけのシンプルな構成ですが、蒸し暑い日にはアイスクリームが乗ったフロートドリンクの絵面を見ているだけで涼しく感じます。
コーヒーにアイスクリームを溶かせば濃厚なカフェラテのように楽しめるので、ミルク系のドリンクが好きな方はぜひ試してみてください。
繁華街にあるレトロスポット!ノスタルジックを感じたくなったら行ってみて
名古屋最大の繁華街であり、多くのビジネスパーソンが働くオフィス街でもある栄エリア。
忙しい日常の中でふとノスタルジックな癒しを求めたくなったら、ぜひ「珈琲貴族 くろふね」さんへ足を運んでみてくださいね!
INFORMATION
店名:
珈琲貴族 くろふね
住所:
愛知県名古屋市中区栄3丁目9−17
営業時間:
11:30〜18:30
一人当たりの予算:
〜¥1,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。