「がんこちゃん」の脚本家 押川さんが読み聞かせ かえで幼稚園で初開催
区内三保町にキャンパスを構える東洋英和女学院大学の第1期卒業生で、絵本作家、脚本家として活躍する押川理佐さんを招いた絵本の読み聞かせとトークセッションが、同大学付属かえで幼稚園(青葉区)で5月17日に開催された。
NHKEテレ(教育テレビ)で放送中の『新・ざわざわ森のがんこちゃん』の脚本を手掛ける押川さん。当日は読み聞かせとトークを聴きに、保護者36人、幼児・児童32人が園に集った。
まず、大勢の子どもたちを前に、押川さんが自身の絵本『あめのひのねこまるせんせい』『たなばたのよるのともだち』などを読み聞かせ。ピアノによる効果音を入れながら、ストーリーに合わせて抑揚を付けた語り口に、子どもたちはもちろん、保護者も真剣に聴き入っていた。
絵本との関わり
その後は同幼稚園の山下久美園長と「幼児期の絵本との関わりの大切さ」についてトークセッション。押川さんは自身の経験として、幼少時に父親がテープに絵本の読み聞かせを吹き込み、それをずっと聞かされた話などを披露。「読み聞かせは子どもから見れば、好きな人が自分のためだけに絵本を読んでくれる素晴らしい時間。大切にしてほしい」と呼び掛けた。山下園長も、読み聞かせをしてもらった人としてもらわなかった人の比較調査の結果として、読み聞かせしてもらった人の方が情緒の安定度が高い結果が出ていることなどを発表。また質疑応答の時間も設けられ、保護者からの「読み聞かせのコツは」「読みたくない本を子どもに渡された場合どうすれば」といった質問にも押川さんが丁寧に答えていた。
参加した中原区在住の園児の保護者は、自身も東洋英和女学院大学の卒業生。「同じ大学の出身なので、話を聞いていて親近感が湧いた。読み聞かせもすごく魅力的だった」とうれしそうに話していた。山下園長は「押川さんに協力いただいて、地域の人にかえで幼稚園を知ってもらう良い機会となった。今後も取り組みを続けていきたい」と話している。