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【食器洗い機】賃貸でもOK!4万円以下で工事不要のモダンデコのタンク式食洗器を使ってみた

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日本の食器洗い機の普及率は約3割。10万円はしそうですし、きっと水道工事も必要、持ち家でなければ導入は難しそうと思っていたのですが、最近は工事不要で4万円以下という食器洗い機も登場しているといいます。そんななかからモダンデコの「タンク式食洗器 1~3人用」を実際に試してみました。

本当に使うのかを試せる気軽な食器洗い機がほしかった

工事が不要なので賃貸住宅でも設置できるモダンデコの「タンク式食洗器 1~3人用」

冬シーズンの必須アイテムといえる加湿器の評判がよいモダンデコ。そのWEBサイト(https://www.modern-deco.jp/)を眺めていた。

日本における食器洗い機の普及率は3割程度といわれています。最近登場した新しい家電だから普及率が低いのかと思っていたのですが、実は日本初の食器洗い機が登場したのは1960年に現在のパナソニックが開発したそうです。

そこから、すでに約65年。残念ながら、筆者の家にも食器洗い機はありませんでした。筆者はかなりのガジェット好きなのですが、食器洗い機の導入を考えたことはなかったのです。理由は大きく2つ。基本的に賃貸住宅に住んでいたので、工事をしてまで食器洗い機を導入したいと思わなかったこと。

そして、もう1つの理由が、きっと工事料金などを含めると10万円以上に出費になるのに、洗うのに意外と時間がかかるとか、強い汚れは落ちないとか、下準備が必要だとか、さほど食器が入らないといった噂レベルの話もあり、導入したはいいけど使わなかったら、本当に無駄金だとちょっと臆病になっていたのです。

モダンデコの直販サイトでは売り切れでしたが、楽天のモダンデコストア(https://www.rakuten.ne.jp/gold/dondon/)には在庫がありました。

しかし、最初は加湿器が気になってモダンデコのWEBサイトをみていると、工事不要で3,9999円だという「タンク式食洗器 1~3人用」が目に入りました。気になって、いろいろと調べてみると、最近では水道工事のいらないタンク式で4万円を切る食器洗い機がチラホラ出ているようです。

私の人生に食器洗い機はいるのか、いらないのか。使い勝手が理想どおりなら、毎日の食器洗いから解放されるので、かなり時短になります。4万円以下で試せるという社会状況も含めて、筆者は初の食器洗い機モダンデコの「タンク式食洗器 1~3人用」を導入してみたのです。

モダンデコの「タンク式食洗器 1~3人用」が到着

約50×50×50cmほどのサイズの「タンク式食洗器 1~3人用」梱包状態。サイズ感の印象としてはワンドアの1人用小型冷蔵庫くらいでしょうか。

はっきりいうと、筆者のイメージよりもひと回りほどは大きかった

モダンデコの「タンク式食洗器 1~3人用」の導入を決めてから、数日後、我が家にかなり大きめの宅配便が届きました。ざっくり50×50×50cmほどのダンボールに入っています。でかいなとは思いましたが、厳重に梱包されているのだろうと思っていたのです。

開封してみると、大きくわけて部品は「タンク式食洗器 1~3人用」本体とタンク部分。「タンク式食洗器 1~3人用」はタンクなしで、水道工事を行って水道から水を供給するスタイルでも使用できるので、この際にはタンク部分が必要なくなります。そのため、タンク部分が取り外せる構造です。

写真左から約45.4×41.3×6.5cmのタンク(容量約6L)と「タンク式食洗器 1~3人用」本体約44.2×41.2×42.6cm。結構大きい。

水道工事なしで使うなら約45.4×41.3×6.5cmのタンク(容量約6L)の上に「タンク式食洗器 1~3人用」本体約44.2×41.2×42.6cmを乗せて使用する構造になっています。全体サイズとしては約45.4×41.3×49.1となりますから、キッチンツールとしては、かなりの大きさです。

設置面積として約45.4×41.3cm。オーブンのように扉が上下に開閉する構造なのですが、この扉を開けると奥行きが約71.5cmになります。当然、扉を開閉するためのスペースも必要ですから、この空間を確保する必要があります。

「タンク式食洗器 1~3人用」の付属品などを広げてみたところ。内部に入っているバスケットは簡単に引き出すことができます。

筆者の自宅は比較的キッチンの広い一軒家なのでスペース的な問題はありませんでした。ただし、都会のひとり暮らしといった方は、しっかりとスペースを確認してから導入を決定することをおすすめします。

ただし、工事なしでスペースさえ確保できれば、4万円以下で食器洗い機を導入できるため、賃貸住宅でも容易に使用できるのが「タンク式食洗器 1~3人用」の魅力ともいえます。このアドバンテージは大きい。

工事不要の「タンク式食洗器 1~3人用」は30分程度で設置可能

約45.4×41.3×6.5cmのタンクを設置するスペースがないと「タンク式食洗器 1~3人用」は設置できません。これが意外と高いハードルかもしれません。

極論すれば本体とタンクをつなぎ、本体からの排水管をつなぐだけ

工事不要とはいえ、約45.4×41.3×49.1と大きなキッチンツールを設置するのは、かなり大変なのでは? と思うところですが、実際にタンクで使用するパターンで設置すると、状況写真を撮影しながらで30分もかからない程度です。

キッチンの台の上に高さ約49.1cmの「タンク式食洗器 1~3人用」を設置するので、最初は圧迫感を感じましたが、今は慣れてしまいました。

大きさがそこそこあるので開封などは、それなりに手間ですが、皿などを入れるため中身が空なので意外と軽く約13.8kgしかないので、さほど取り回しづらくはありません。しかも設置といっても、水回りは本体とタンクを水タンク用給水ホースでつなぎ、本体に排水ホースをつなぎ、排水ホースの先を吸盤でシンクに貼り付けるだけ。

排水先は、下水道が完備されたシンクでなくとも問題なく、大きなバケツなどでも可能なため、水道のない場所でも使えるのも便利な点といえるでしょう。

背面に給水ホースや排水ホースを設置したところです。きちんと設置しないと水漏れが起きるので、取扱説明書をみてしっかりと取り付けてください。

重要なポイントはタンクから給水するか、分岐水栓から給水するかで、給水口キャップの取り付け位置が変わるので、これをしっかりチェックしておいてください。

さらに電源口などにアースをつなぎ、電源を差し込んだら設置は終了です。思った以上に簡単で筆者はちょっと拍子抜けしました。

駆動音は思ったよりも大きい、電気代は約25円前後と安い

「タンク式食洗器 1~3人用」の設置も終了して、給水カップで水を入れている途中に筆者は食器洗い用洗剤がないことに気付きました。

食器洗い機用洗剤のセレクトもランニングコストの大きく響く

思ったよりも簡単に設置できた「タンク式食洗器 1~3人用」ですが、せっかく設置したら、すぐに使ってみたいではないですか。しかし、筆者はここで気付いたのです。我が家には食器洗い機用の洗剤がありません。当然ですが、取扱説明書には市販の食器洗い機専用洗剤を使うように明記されています。

近所のドラッグストアに買いにいったのですが、1回分の価格にかなりの差が筆者は60回分で約1,000円の洗剤を選択。というか、これがいちばん安かったのです。それでも1回分約17円ですから、1日3回で約51円、1カ月で……と洗剤のセレクトはランニングコストに大きな影響を及ぼしそうです。

近所のドラッグストアでもっともコストパフォーマンスのよい「フィニッシュ」60回分で1,000円なので、1回分で約17円。1日3回で考えると結構高いのです。

洗剤を入手して、筆者ははじめての食器洗い機にチャレンジしました。「タンク式食洗器 1~3人用」の場合洗浄コースは「エコ」(運転時間約2時間19分)「通常洗浄」(運転時間約1時間)「強力洗浄」(運転時間約2時間)「お急ぎ」(運転時間約35分)「念入り」(運転時間約1時間30分)の5つから選べます。使用する洗剤は粉状であれば、すすぎ洗浄である「お急ぎ」以外は約8gがおすすめだそうです。タイマー予約やチャイルドロック機能も搭載しています。

やはり意外と洗うのに時間が掛かるな〜と思いつつ、もっとも使用するであろう「通常洗浄」(運転時間約1時間)を選択して、スタートボタンを押したわけです。すると、ポンプの動くような駆動音、その後は「タンク式食洗器 1~3人用」内部でブレードノズルが動く音、水を吹き付ける音など、たまたまいっしょにいた妻とちょっと顔を見合わせるほど、想像よりも駆動音がうるさい。耐えられないレベルではないが、決して静粛性は高くないレベルです。

運転時間約1時間の「通常洗浄」を選択して、はじめての食器洗浄器による食器洗いを行いました。駆動音は思っていたよりも大きいです。

なお、筆者は、この「タンク式食洗器 1~3人用」の「通常洗浄」後の乾燥までを含めて、1kwhの価格を35.5円として、何度か測定したのですが、水温などによる差もあるのか、計測ごとに多少前後し1回25円前後いった結果が得られました。洗剤代と合計すると1度を「タンク式食洗器 1~3人用」を使うコストは約42円です。水代を含めていないのは1Lあたりの水道代が約0.1〜0.2円で「タンク式食洗器 1~3人用」が1度に使用する水は約6Lなのでほぼ1円以下になるためです。

乾燥まで含めると約2時間半後にはじめての「タンク式食洗器 1~3人用」での食器洗いが終わりました。仕上がりについては、しっかり乾燥まで済んでおり、予想以上といったものです。十分満足。

タンクへの給水、1度の洗える食器の量など実際に使い勝手

そこそこの駆動音を立てながら、一生懸命に食器を洗う「タンク式食洗器 1~3人用」。思ったよりも愛着が湧いてくるのが不思議です。

どの部分にもさまざまな工夫が感じられるが不満もないわけではない

「タンク式食洗器 1~3人用」には約6Lのタンクが装備されており、1度の食器洗いで約5.2Lの水を使用するといいます。手洗いだと約35Lの水を使うというので、1度の食器洗いで約30L近い水を節約できるそうです。節水の金銭的効果は約3〜6円くらい。

この6Lの水を「タンク式食洗器 1~3人用」はタンクで使う場合、付属の給水カップ約2Lを使い水道からタンクに入れる必要があります。これについては、はっきりいうと分岐水栓からの給水工事をしようと思うレベルです。

複数の突起物などをつけることによって、タンクに素早く水を入れてもこぼれないように工夫された給水口。確かに使いやすいが、この作業は人力のメリットがありません。

さほど面倒な作業でもありませんし、タンクの給水口も素早く、こぼさず給水できるように工夫されています。しかし、我が家の水道の圧が弱いのか、約2Lの水が給水カップに溜まるまでの約30秒、そして給水カップの水をタンクに注ぐ時間が10秒×3.5回、約3〜4分程度の単純作業が、これって人間がやる必要のない作業感が強いのです。そのため、できることなら、タンク使用よりも分岐水栓からの給水をおすすめします。

また、1度の洗える量については、取扱説明書によると標準収納容量15点。内訳は大皿×2、中皿×2、小皿×2、小鉢×2、茶碗×2、汁椀×2、コップなど×3、小物・箸、スプーンなどとなっています。1〜3人用ということですが実際には2人+αといったイメージでしょうか。

食器を並べるバスケット部分を引き出したところ。このバスケットに効率よく食器を並べる必要があります。右側にある小物ケースが使いやすい。

「タンク式食洗器 1~3人用」の内部のバスケットは開けた扉の上に簡単に引き出せる構造なので、食器の出し入れはかなりラクです。また小物ケースは使いやすく箸やスプーンなどを立てて収納できます。

実際に1度の洗える食器の量なのですが、食器の形にかなり影響を受けるといえるでしょう。「タンク式食洗器 1~3人用」は上下のブレードノズルから温水を当てて食器を洗う構造なので、重なって温水の当たらない部分ができないように食器を入れる必要があります。このため、大きな食器を入れると、ほかのものが入らないといったこともあります。

限られたスペースに「タンク式食洗器 1~3人用」が上手に洗えるような形でどうやって食器を詰め込むかという仕事を食器洗い機は解決してくれないのです。

かといって、なんでも入るほど大きくすると、今度は当たり前ですが食器洗い機自体が大きくなるので限界があります。入れられる食器の量は筆者夫婦と4歳息子の3人で、それほど不満はない程度といえます。

モダンデコの「タンク式食洗器 1~3人用」は本気で買ったほうがいい

今日も筆者の家で食器を洗い続けている「タンク式食洗器 1~3人用」。不満もあるが、もう食器洗い機のない生活に戻ることはできないでしょう。

すべての不満は解決しないし、不満も発生するがタイパも、コスパもいい

筆者は名前のない家事の集合体が名前のある家事だと思っています。例えば、掃除にはさまざまな要素がありますが、掃除機は掃除のすべてを解決してはくれません。床に落ちているものを片付け、家具を整理して、掃除機をかけるわけです。場合によっては水拭きだって必要でしょう。

しかし、食器洗い機と聞くと、我々は食器洗いという家事のすべてを解決してくれるように感じるのではないでしょうか。食器洗いという家事は、食器を台所のシンクに戻し、食べ残しなどを捨て、水を溜めた桶などに入れ、焦げついたものや洗っただけでは汚れの落ちないものは金だわしでこすったり、漂白などをしたりし、洗って、拭いて、乾かして、食器棚に戻すまでのすべての家事のことだと思います。しかも、ここで言葉にできたのはその一部だと思います。当たり前ですが、「タンク式食洗器 1~3人用」のような食器洗い機に、これらすべての家事をこなす能力はありません。約3人分の使った食器は入りますが、その前に使った調理器具は入り切りませんし、金だわしでこすり取る必要がある汚れも無理です。

大きめのこびりつき汚れが残っているのを確認して、わざとそのままして洗ってみました。しっかり洗浄されていましたが、内部が汚れるので洗い流したほうがよいでしょう。

しかし、我が家での家族3人の1食分の食器はだいたい1度で洗えてしまいますし、入らなかった調理器具などは手洗いすればいいわけです。食器洗い機のなかにきちんと洗浄できるように並べて入れる必要はありますし、食べ残しや残ったソースなどはすすいでおく必要もあります。

それでも1回20分程度かかっていた食器洗いの実働時間を5分程度に短縮してくれます。1日3回で約45分。食器洗い機のランニングコストは、洗剤代はもう少し安くなりそうなので、水代を含めても約40円、1日3回ならば約120円、1カ月30日として約3,600円。

自分の手を動かして食器を洗う家事が減った分、「タンク式食洗器 1~3人用」が効率よく食器を洗えるように詰め込むという新たな頭脳労働系の家事が増えたわけです。

「タンク式食洗器 1~3人用」で1日節約できる時間が45分だとすると30日(1カ月)で1,350分。22.5時間。東京都の最低賃金が約1,163円ですから26,168円分の時間が発生したことになります。食器を手で洗っても水代や洗剤代はかかるのですが、26,168円−3,600円と想定しても22,568円分、コスパやタイパがよいことになります。

1カ月に22,568円分コスパやタイパがよいとしたら、「タンク式食洗器 1~3人用」の導入イニシャルコスト3,9999円は2カ月以下で回収できることになります。金額面だけもメリットは大きいのですが、時間的にも1日45分、1カ月で約1日の時間的余裕ができるとしたら、置くスペースがあるなら「タンク式食洗器 1~3人用」は絶対に導入すべきだといえます。

最初、どこに入れていいのか悩んだ食器洗い機用洗剤。基本的に庫内にあればよいみたいです。この食器洗い機用洗剤のコストを調整するのも新しく発生した家事といえます。

実際のところ、筆者も、またちょっと食器が入りきらないとか、バスケットの中に食器を並べるのが面倒とか、やっぱりこの汚れは落ちないかとか、思いながらも、食器洗いにとられる自分の時間が劇的に短くなったことを実感してます。これを金額計算すると上記のとおりなので、モダンデコの「タンク式食洗器 1~3人用」などの4万円以下のタンク式食器洗い機は迷わず導入がおすすめといえるのです。ぜひ。

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