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ハワイ島の「トロピックライトニング博物館」へ、アロハシャツを寄贈! サンサーフ中野さんの出張レポート

Dig-it[ディグ・イット]

アロハシャツにまつわる膨大な資料を研究し、数々の名作を現代に甦らせているブランド、サンサーフ。ハワイの歴史と密接な関わりを持つアロハシャツの歴史をさらに掘り下げるため、中野さんがゆくハワイ旅に我々も同行させていただいた。

アロハシャツ研究家/サンサーフ企画統括・中野喜啓さん|アロハシャツブランド「サンサーフ」統括。数千着におよぶヴィンテージコレクションをもとに研究を続けている。

アロハシャツ研究家兼コレクター・デール・ホープさん|世界的なアロハシャツ蒐集家であり、ブランド「カハラ」デザイナー。2000年に著書『ザ・アロハシャツ』を刊行

日本とハワイを代表するアロハシャツレジェンドの邂逅。

世界的なアロハシャツのレジェンド両名がハワイ島にて久々の邂逅。日本からはサンサーフの中野喜啓さん。迎えるは、ハワイ生まれ、ハワイ育ちのデール・ホープさん。アロハシャツ好きからすれば夢のような2ショットだ。頻繁に情報交換をしているという二人は再会を喜び、長時間にわたり、アロハシャツに関する熱い会話を繰り広げた。デールさんは絶えず中野さんを中心とした日本のものづくりに賞賛の言葉をかける。「日本のプリント技術やものづくりのレベルは非常に高い。本当に感心しているよ」。せっかくならハワイ島でのライフスタイルを取材したいという我々のリクエストにも快く応えてくれた。

打ち合わせは、ハワイ島のワイメアエリアにあるデール・ホープさんの自邸にて行われた。近況報告も交えつつ、昼食も含めおよそ7時間ものあいだ情報交換に没頭。今回なされた会話が次なるサンサーフの新作に活かされるのか。乞うご期待。

7年前、オアフ島から娘さんたっての希望でハワイ島・ワイメアに引っ越してきたというデールさん。奥まった場所で緑に囲まれて佇む一軒家は、木の温もりをダイレクトに感じるウッド調の内外装に、ブルーのドアと屋根がなんとも愛らしい印象。屋内にはアロハシャツに関連するアイテムが効果的に配置され、デールさんの愛するものが詰まっていながらも落ち着いた空間に仕上がっていた。「まさかビッグアイランドに住むなんて思ってなかったけど、とても美しい場所だよ」とデールさん。中野さんと弊誌が共同で制作した『ヴィンテージアロハシャツ』がリビングに飾られていたのが印象的だった

フラワーコーディネイターとしても活動しているデールさんは、自邸の庭で育てている植物の手入れを欠かさない。家に隣接するガレージには、サーフボード、自転車など趣味の道具が詰まっていた。「お気に入りの散歩コースがあるんだ」と連れて行ってくれたのは歩いて20分ほどの場所にある並木道。両脇にジンジャーの木が生い茂ったこの場所に、デールさんは週5回も来ているという。彼の暮らしはいつも自然とともにある。

ランチはデールさんの行きつけである「サーフキャンプ」へ。サーフグッズやアパレルが並ぶスペースにカフェが併設され、店内は幅広い客層で賑わう。いまはミラノに留学中だという娘さんも一時的にハワイに帰ってきており、一緒に絶品のサンドイッチを楽しんだ。

デールさんのもうひとつの仕事、フラワーコーディネイト。「サーフキャンプ」も週に1回訪れ、自身の庭やマーケットで手配した植物を使ってアレンジを行なっているという。「子どものころから楽しくて続けているライフワークなんだ」

【DATA】
Surf Camp Waimea
65-1227 Opelo Rd A-1,Waimea, HI
TEL +1(808)888-8080 38:30~16:00 土日8:30~15:00

念願だった「トロピックライトニング博物館」へアロハシャツを寄贈!

今回のハワイ旅、ふたつ目の中野さんの目的は「トロピック・ライトニング博物館」にサンサーフのアロハシャツを寄贈すること。

トロピック・ライトニングとは、1941年にハワイ師団によって編成されたアメリカ陸軍第25歩兵師団の通称。朝鮮戦争で活躍した彼らが韓国からハワイへと帰還した1953年に「凱旋記念」として製作された希少なアロハシャツは、2003年に初めてサンサーフの手によって復刻された。デザインの中には、彼らが所属していたオアフ島スコフィールド駐屯地での訓練シーンや、戦場での様子がユーモラスに描かれている。

2022年に、多くのリクエストに応える形でバズリクソンズとのダブルネームにより同アロハシャツが再復刻。今回、「トロピック・ライトニング」のオフィシャルな組織が公認したアロハシャツとして、晴れて同館に寄贈する運びとなった。我々取材陣は、その歴史的な瞬間をカメラに収めることに成功したのである。

第25歩兵師団に所属していた兵士たち自らの手によって、1956年より収集が始まった歴史ある博物館。ベトナム戦争時に実際に使用していた拳銃や基地のレプリカ、大砲や軍用車両など、多岐にわたる収集物が展示される。

【DATA】
Tropic Lightning Museum361 Waianae Ave, Schofield Barracks, HI
Tel +1(808)655-0438
10:00~16:00 月・土・日曜休

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