加里屋磯に再生アルミ工場竣工 豊通ソーテック
豊田通商のグループ会社「豊通ソーテック」が昨年7月から加里屋磯に建設中だったアルミサッシスクラップ破砕選別加工の新工場が完成。24日に竣工式があった。
同社は「高品質なリサイクルアルミ原料の供給を通してサーキュラーエコノミー(循環経済)とカーボンニュートラル(脱炭素)の実現に貢献する」としている。
同社によると、新工場は約1万9000平方メートルの敷地に鉄骨造の工場棟と鉄筋コンクリート造の事務所棟を新築し、合計延床面積は約3700平方メートル。アルミサッシスクラップを破砕、選別した上で再生アルミ原料に加工し、サッシメーカーに供給する。新たにアルミの地金を精錬するよりも電気使用量を少なくできるため、脱炭素にもつながるという。
竣工式には関連企業や協力会社など関係者約100人が出席した。来賓として祝辞を述べた牟礼正稔市長は「本市の目指すゼロカーボンシティの実現に大きく寄与し、雇用創出や地域活性化にもつながる」と期待。田形拓郎社長は「地域に根付いて永続的に会社を成長させ、赤穂市を盛り上げていきたい」と抱負を語った。
赤穂工場は8月から生産開始。同日時点の従業員数は18人で、今後25人程度まで増員を図る。