イカダで1kg超え含み良型アオリイカ5杯【三重・迫間浦】エギング&ヤエンでキャッチ
風薫緑樹を渡る好季節。成熟した大型のアオリイカが産卵のため、浅場に出てくるシーズンだ。そこで4月25日、三重県・南伊勢町迫間浦の日乃出屋に、がまかつフィールドテスターの渡邉氏と釣行した。
迫間浦でエギング&ヤエン釣り
玉城インターを下りてすぐのえさきちで生きアジを購入。当日はエギングとヤエンの二刀流で狙うことにした。
朝マヅメになると小魚たちが動きだし、アオリイカも活発に補食を始める。午前5時の船でイカダに渡り、まずはエキングからスタートした。目標は大きく2kg。昨年1.2kgをキャッチできたので、今回はさらなる大物を狙いたいところだ。
ファーストヒットはタコ
沿岸にそびえる山から小動物の声が静かに響くなか、最初にヒットしたのはタコ。
イカよりも先にタコが釣れたことからアピール不足を疑い、ここで蓄光素材のエギに変更。ゆったりと大きめにダートを繰り返しながらアピールすると600g級が顔を見せた。
1kg超えアオリイカ手中
引き続きシャクり始めると、数分後に再びヒット。水面に浮上したのは立派なキロクラスだ。そして、その後ろに付いてきたのはさらに大きな巨大アオリイカ。渡邉さんが慌ててエギを投げたが、残念ながらすぐに沈んでしまった。
この後はエギングでは反応が得られなくなり、場を休ませる意味でもヤエンに集中する。生きアジを泳がせて待っていると、やがて渡邉さんのサオにアタリ。ジージーとドラグが鳴り、ラインが引き出される。
ころ合いを見計らってリールを巻き、手前まで寄せたところでヤエンを投入。スイープにアワセを入れた瞬間、強烈なジェット噴射でサオが絞り込まれる。慎重なファイトの末にキャッチしたのは、見事なオスのキロオーバーだった。
ヤエンで良型アオリイカゲット
次のアタリは私のサオ。テンションを保ったまま慎重に寄せ、見よう見まねでヤエンをセットする。滑らせるように投入すると、なんとか無事に掛かってくれたようだ。こちらもメスのキロオーバーで、良型連発となった。
ここからエギングを再開。根気よく丁寧に探り続けていると不意にサオ先が絞り込まれた。これも良型のようだ。慎重に浮かせてキャッチしたのは、この日4匹目となるキロオーバー。
干潮で失速&爆風到来
その後は午前10時の干潮時刻を迎えて、小康状態となった。再び潮が動き始める上げ始めに狙いを絞るが、これからという時に急に風が吹き始めた。沖を見ると白波が立っている。
風の勢いは収まることを知らず、午後からは立っていられないほどの爆風。遮るもののないイカダの上、エギングではラインが流されて何をやっているのかも分からないような状況だ。
ヤエンでは一度だけアタリがあったが、残念ながらイカがアジを離してしまったようだ。
2人で良型5杯のアオリイカ
風は一向にやむ気配を見せず、反応も遠のいた午後4時すぎに撤収。目標の2kgには届かなかったものの、2人でキロオーバー4匹を含む5匹のアオリイカをキャッチして満足の結果となった。
メスの個体はリリース
今回メスの個体は撮影後にリリース。アオリイカの産卵期は、4~6月がピークと言われる。今後もしばらくは良型が期待できるシーズンだが、資源保護の観点からもメスの個体は積極的なリリースをお願いしたい。
<週刊つりニュース中部版APC・川中みちよ/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年5月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。