輝くガラス「光のART展Ⅺ」 伊賀・旧崇広堂で29日から
三重県伊賀市蓮池の造形染色作家、三代沢信寿さんが壮大な和紙のオブジェクトの制作と総合プロデュースを務めるアートイベント「光のART展Ⅺ 集え―光の森へ―」が、4月29日から5月6日まで史跡旧崇広堂(同市上野丸之内)で開かれる。同市文化都市協会主催。
「伊賀にガラス文化を根付かせよう」と三代沢さんが2014年から毎回違うコンセプトで取り組んできた。
今回は富山市にある市立教育機関「富山ガラス造形研究所」を卒業したばかりの若手5人から、著名なベテラン作家まで計38人の作品が並ぶ。加えて「ガラス作家の聖地」として知られる東京都新島村にも注目。同村在住の作家の出展や同村の文化発信拠点「新島ガラスアートセンター」を紹介する映像の放映もある。
また、米・ニューヨークから5人の作家が出展。それに合わせ、初日の午後4時からドキュメンタリー映画「Breaking Glass」上映と、同4時30分から現地在住の作家、安倍知子さんによるトークライブも開かれる(定員30人程度)。
更に、昨年好評だった美術作家、岡本泰彰さんのワークショップ用オリジナルふすま制作「『光の森にすむ獣類たち』 襖に切り貼りコラージュしよう!」も開催。29、30の両日、午前10時から正午までと午後2時から同7時まで、随時体験できる。
「富山、新島、ニューヨークと、人の交流もあればいいと思っている」という三代沢さんは「ガラスアートを身近なものとして楽しんでほしい。私の光の森に集まった人たちの作品を見て、感性や感覚を養ってもらえれば」と話した。
時間は午前9時から午後8時30分まで。入館料は大人300円、小中高生100円(いずれも同4時30分以降は無料)。作品の販売もある。
問い合わせは同協会(0595・22・0511)まで。