犬の病気予防・健康管理の疑問 専門家の答えとは
「歯周病の悪化が原因となる病気は?」「犬の認知症予防に効果があることは?」など、犬の病気に関する悩みや疑問は多いですよね。今回は、犬の病気予防や健康管理の疑問3つについて、王子ペットクリニック院長の重本仁先生に伺いました。
歯周病の悪化が原因で「肝臓障害などあらゆる病気」を引き起こす
歯周病は、細菌によって口腔内で炎症が起きる病気です。犬の歯周病が悪化すると、細菌が血液などに乗って全身に広がってしまい、あらゆる不調や病気を誘発する可能性があります。
たとえば、肝臓障害・心臓病・脳炎といった疾患は、いずれも歯周病の悪化が原因で引き起こされることもあると報告されています。
「明るい時間に散歩に行く」と犬の認知症予防に
太陽の光を浴びて脳にいい刺激を与えるとGOOD
犬も年をとると認知症になる可能性が高まります。日常的に脳に心地いい刺激を与えることが認知症予防に役立つとされていて、日の光を浴びながらの散歩はとくにおすすめです。
また、毎日犬にたくさん話しかけたり、いっしょに遊んだりすることも、脳にいい刺激となって、認知症の予防につながるといえるでしょう。
シニア犬の全身麻酔は?
割合としては少ないですが、悪条件が重なると全身麻酔が原因で犬が命を落とすことがあります。しかし、そのようなことが起きないよう、必ず事前に体力や臓器などの検査を行います。そこで問題ないと判断されれば、シニア犬でも全身麻酔を受けることが可能です。
愛犬に健康で長生きしてもらうためには、病気の予防や治療についての正しい知識を頭に入れておくことが大切です。今回ご紹介した内容を、ぜひ愛犬の健康管理や病気予防に役立ててくださいね。
お話を伺った先生/重本仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/「いぬのきもち」2024年3月号『愛犬の長生きに、解けば今日から役に立つ!いぬの健康クイズ』
文/宮下早希
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