成長を知っているからリスペクトがある！ TUBCの徳川慎之介＆今林萌、2人が見据えるプレーオフへの道〈シューター特別対談③〉【バスケ/Bリーグ】
TUBCが誇るシューター、徳川慎之介選手＆今林萌選手の特別対談 第3回
国内プロバスケットボールリーグ・BリーグのB3で来季のB2昇格争いで今シーズン、好調をキープしているのが参戦3年目を迎えている東京ユナイテッドバスケットボールクラブ（以下TUBC）だ。20試合を消化した時点で18勝2敗、勝率.900という数字を残し、プレーオフ圏内のリーグ2位。悲願のB3優勝、B2昇格へ向けて最高のスタートを切ったと言っていい。今回、『ラブすぽ』ではそんな好調TUBCを支える德川慎之介選手、今林萌選手の2選手による対談を実施。ここまでの戦いぶりからシーズン終盤への意気込みを聞いた！
【全3回の第3回】
――今回、せっかく德川選手、今林選手の2人に話を伺えているので、お互いがお互いをどう見ているか、聞かせてもらえますか？
德川 今林選手は、彼が大学生のころ、特別指定選手として佐賀（バルーナーズ）に入団したころから同じチームなんです。あのころは黒髪・短髪の爽やかな少年だったんですけど、今は髪も伸びて、色もコロコロ変わるような選手になっちゃいました（笑）。
今林 ……苦笑。
德川 ただ、当時からドライブの鋭さや体の強さは光っていました。そのあたりは「すごいな」と思ったのを今でも覚えています。でも、加入したばかりのころはたぶん緊張していたんでしょうけど、練習でもエアボールしまくっていましたね（笑）。
今林 あんまり言わないでください……（笑）。
德川 いや、でも試合になればちゃんと決めるんですよ。1シーズン一緒にプレーした後、彼は豊田合成でプレーして、2023‐24シーズンからまたTUBCで一緒になったんですけど、その1年間でさらにスキルも上達して大きく成長していました。オフェンスの嗅覚が一番の魅力ですし、一方でディフェンスもしっかりやれる。まだ若いですし、これからがすごく楽しみな選手だと思います。この先、どうなるか見ていきたいし、そういう選手と今一緒にやれているのはすごくうれしいですね。
――1シーズンぶりに再会して、「成長」を感じた？
德川 もともと、持っているものは素晴らしかったんですけど、1シーズン見ない間に一気にプロレベルになったなと驚きました。今シーズン、僕らはもちろん昇格して来シーズンはB2でやりますけど、ゆくゆくはBプレミアみたいな上のカテゴリでプレーする選手だと思っています。
――今林選手、先輩からの言葉はどうですか？
今林 ふだん、こんな話を聞かないのでうれしいですね。エアボールの件は、確かに死ぬほど緊張していましたね（笑）。
――では、お返しじゃないですけど今林選手から見た德川選手はどんな選手か、紹介してください。
今林 德さんはとにかく「ずっと体育館にいる」選手です。いつまでもシューティング練習をやっている。僕も含めて若い選手が、そろそろ上がろうかなと思ってもギリギリまで練習されているんで、「プロ意識の塊」だなと尊敬しています。佐賀に入ったとき、僕は一番若手で早めに練習に出るんですけど、德さんはいつも同じかもっと早く来て、練習が終わるのもいつも最後。それは今も変わりません。
――理想的な先輩ですね。
今林 プレーの面ではディフェンスで足が動くとかフィジカルが強いとかはもちろん、ピック＆ロールでのオンボールの抜け方だったり、色々なことを教えてもらいました。とにかく見ていて勉強になる。身長も体重も同じくらいでマッチアップする選手も似たようなタイプが多くて、そういう部分ではメチャクチャ手本にさせてもらっています。何か質問すればかならず正解が返ってくるし、本当に頼りになる先輩です。
――ポジションも同じ、チームメイトだった期間も長い。ズバリ、おふたりの仲は良いですか？
德川 仲は……良いですよ。
今林 その“間”は悪いみたいじゃない？（笑）
德川 いや、本当に良いです（笑）。ただ、ふたりっきりでメシは行ったことないかな。そもそも行くとしたら大勢なので。
今林 僕はふたりでも全然行けますよ！
――ちなみに選手みんなで食事に行くと、何を話すんですか？
德川 結局、バスケの話になっちゃいますね。みんなバスケ好きだから、いわゆる」「バスケ好き飲み会」になっちゃいますね。仕事にするくらい好きなので。
――ありがとうございます！最後に、あらためてですが今シーズンここから先の抱負、意気込みを聞かせてください。
今林 チームの状態も良いですし、手ごたえも感じているシーズンを送れています。B3優勝、B2昇格という目標はブレずに、僕自身も貢献できるように全力でプレーするので、ファンのみなさんも応援よろしくお願いします！
德川 まずはプレーオフに出ること。そのための準備をシーズン通してしっかりとやって、最後に笑えるように僕自身もクオリティをさらに上げていきたいと思っています。シーズンだけでなく、プレーオフでも良い結果を出すために全力を尽くすので、応援よろしくお願いします！
――貴重なお時間、ありがとうございました！
写真・TUBC提供
文・花田 雪