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僕が子どものお年玉は「パーッと使えばいい!」と考えているワケ

saita

僕が子どものお年玉は「パーッと使えばいい!」と考えているワケ

わが子が手にしたお年玉。みなさんはどのように管理させていますか? 僕はわが子のお年玉の使い方は「自由にパーっと使っちゃえばいい!」と考えております。「⋯⋯え? それじゃまずいんじゃない?」と思うでしょうか。

お年玉はパーッと使えばいい!

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お年玉といえば、親が管理して貯金させたり、使って良い分を分けたり、投資の勉強をさせたりと使い方はそれぞれ。
お金についてしっかり考えている親御さんほど「パーッと使わせるなんて、あり得ない!お金リテラシー低すぎて話しになんない!」って思いますよね。そりゃ、たしかにそう。ちゃんと管理して使ったほうがいいに決まってます。

では、なぜ僕が好きに使わせればいいと考えているのか。

それは、「最高の贅沢と興奮を、たったお年玉だけで体験でき、一生の思い出になるから」です。

「なんだよ、最高の贅沢って。そんなのいいよ」と思ったあなた! ちょっとだけ説明させてください。

子ども時代にしか味わえない、高コスパで実現できる夢がある

子どものころ。ケーキをホールのまま丸ごとかじりついて食べてみたい! って思ったことありませんか?

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僕はピザを丸々1枚、思いっきり食べてみたかったです。駄菓子屋で売ってるビックリマンチョコをケースのままごっそり買い占めてみたかったし、好きな漫画を全巻大人買いだってしてみたかった。
だけど、とてもじゃないけどそんな贅沢なこと、親が許してくれませんでした。

時は過ぎて大人になって。いまはケーキをホールで買うこともできるし、丸かじりだってできます。でも、全然そんなことしたくない。ピザも丸々1枚なんて食べたら気持ち悪くなるし、「1枚全部食べていいよ!」って言われたら「結構です!」ってお断りするでしょう。子どもの頃にあんなにも憧れていた夢は、大人になっていつでも叶えられるようになると、まったく魅力的ではなくなっていたりします。

ああいう子どもじみた夢って、子どもだからこそキラキラと輝いて見える。たとえ大人にとってはどうにもバカバカしくて無意味で、無駄に思えることだったとしても。

僕は、お年玉って、そんなバカげた夢を子どもが手にすることができる1年に1度のチャンスじゃないかって思うのです。

「パーッと使わせる」は子どものお金リテラシーを下げるのか?

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「パーッと使わせる」と聞いて、どんなことが心配になるでしょうか。

・そんな多額のお金を適当に使うなんて危なすぎる

・欲しい物を片っ端から買うだけで金銭感覚がおかしくなる

・お金の使い方もわかってないのに、後悔しない使い方なんてできない

そんな心配が思い浮かぶかもしれません。

さて、ここで考えておきたいのは、子どもの金銭感覚をバグらせるのは「子どもがお金を自由に使うこと」ではないということです。
子どもの金銭感覚をバグらせるのは「子どもの金銭世界を遥かに超えるほどの金額を大人が渡してしまうこと」です。

お子さんはお年玉をどのくらいもらったでしょうか?
調べてみると、

・小学生未満は1,000円以下

・小学生低学年は1,001円〜3,000円

・小学生高学年は3,001円〜5,000円

※参考:マネコミ! お年玉の相場はいくら?甥・姪、孫、友人の子ども…金額の決め方を解説!

とのこと。子どもの年齢に応じて金額は上昇しますが、この範囲の金額であれば、子どもの金銭感覚がバグるようなことはないでしょう。ですが、中にはじいじやばあばが、平気で数万円渡したり、親戚一同が集まってなんだかんだで十万円近く手にしてしまう、なんて子もいます。これは、あきらかに子どもの金銭感覚を越えてしまいます。

大人でもそうですが、宝くじがあたったりすると人は真面目にコツコツ貯金などはできずに、金銭感覚が狂ってしまうようです。一説によれば、宝くじが当たったことで、それまでよりも貯金金額が減ってしまう人が多いのだとか。

なので、あきらかに金額が大きい場合は親が好きに使っていいお年玉の金額をちゃんと渡し、自由にさせてあげるのがいいでしょう。

思いっきりやると、満足する

うちの娘は、小学2年のとき、3,000円のお年玉を全部UFOキャッチャーに注ぎ込みました。

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決めたこととはいえ「もっと違う使い方もあるのに」とヒヤヒヤ。でも、このときの「どれでも好きなだけできる!」というキラキラした思い出は、いまでも話に上がるほど。そして思う存分やったのでもう同じように数千円を使いたいとは思わなくなったとのこと。
「もっと文房具とか買えばよかった〜」という小さな後悔も、大きな学びです。翌年は欲しかったゲームを買い、今年はお正月の家族旅行で友だちにお土産を買い、残り半分は貯金していました。
使ってみてはじめて、どんな使い方が自分にとって満足度が高いかを学んでいくのです。
 

三木智有/家事シェア研究家

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