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アゴ島のフカセ釣りで41.5cm含むグレ9匹【三重・尾鷲】棒ウキの深ダナ攻めが奏功

TSURINEWS

アゴ島で仕留めたグレ(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)

3月24日、釣りエサ市場スタッフの大川君とシーズン終盤のグレ釣りに出かけた。三重県・尾鷲の大ちゃん渡船を利用したが、ホームページを見ると釣行日の4日ほど前から40cmオーバーが釣れ続けている。期待に胸を膨らませながらエサを混ぜる。

アゴ島でウキフカセ釣り

午前5時半ごろに尾鷲港で大川君と集合し、船に乗る準備を始める。大川君と磯でグレ釣りを一緒にするのは久しぶりなので、お互いワクワクしていた。薄暗いなか港を出発し、少し走ると最初に名前が呼ばれた。一級磯のアゴ島だ。

今シーズンはアゴ島に乗ることは多く、12月には初めて40cmオーバーを一日で3匹釣り上げたこともある大好きな磯だ。船から磯に下りるとき、ポーターさんが「今一番釣れてる磯やから頑張って」とプレッシャーをかけてきた。これはなんとしても釣らなければ怒られてしまう。大川君と相談し、船着きに並んで釣り座を構えることにした。

当日のまきエサは、オキアミ3kg2枚と1.5kgのさしエサ用を1枚。配合はダイワの攻めグレ2袋、誘いグレ1袋を混ぜた。攻めグレは比重が重く遠投力が高いことが特徴で、深いタナまで素早くまきエサが届く。深ダナが多くなってくる3月に使うことが多い。

当日の集魚材(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)

34cm尾長グレ登場

午前7時ごろに釣り開始。ミチイト2号、ハリス1.5号2ヒロ、ハリはがまかつの掛かりすぎ口太4号、ウキはT‐LANCERのBを選択。タナ4ヒロで投入した。しばらく流してもさしエサが取られない。すると大川君が魚を掛けている。聞くと軽い仕掛けでゆっくり沈ませているらしい。

私は3投ほどしてもさしエサが触られないのに、大川君は32cmの尾長グレを釣り上げている。これではダメだと思い、私も軽い仕掛けに変更した。ZECT‐LRの0を選択し、ガン玉はハリスの真ん中にG6を1つ打った。

タナを2ヒロ半に変更し、右から出ているサラシの切れ目に仕掛けを投入し、ゆっくり沈めていくとウキが消し込んだ。慎重にやり取りをして上がってきたのは、34cmのきれいな尾長だった。それからは2ヒロから3ヒロ半までタナを変えながら探っていくが、コッパ尾長しか釣れない。

深ダナで40cm口太グレ

9時ごろ、コッパが釣れなくなり、さしエサが残り始めた。ここで今シーズン調子のいい仕掛けに変える。棒ウキで深ダナだ。

朝のT‐LANCERに仕掛けを戻し、タナは7ヒロ。サオ2本ほど先に潮目があり、右から出ているサラシと合流して左に流れていた。サラシの切れ目に投入すると、潜り潮ができていて7ヒロまですぐ到達した。潮に乗せながらゆっくり流していると、ウキのトップが海面ぐらいまで沈んだが、サシエを離したのかウキが浮いてきた。

さしエサが残っていると思い回収せずに流していると、またゆっくりトップが海面まで入っていく。先ほどより少し深く入ったので、アワセを入れるがハリに掛からない。食いが渋いのだろう。再度同じコースに投入し流していくと、アタリが出るが走らない。

3回ほどトップが海面まで入るアタリがあってから、ゆっくりとウキが引き込まれていく。サオ先で聞くと、コンコンと小さなアタリがあった。すかさずガツンとアワせる。重量感があり、慎重にやり取りして海面に浮いてきたのは、40cm近い腹パンの口太グレだった。取りあえず良型が釣れたのでひと安心だ。

筆者が仕留めた41.5cmの口太グレ(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)

腹パン口太40cm超え連釣

まだ40cmオーバーが出るかもしれないと気を引き締め直し、仕掛けを投入する。先ほどと同じコースを流すと、潮の中に入ったところで同じようなアタリが出る。

アワせたい気持ちを抑え、サオ先にアタリが出るまで食い込ませる。コンコンとアタリがありアワせると、また重量感のある同サイズの口太グレだ。パターンをつかんでから、よく似たサイズを3匹釣り上げた。

隣の大川君はまだ軽い仕掛けで苦戦していたので、仕掛けを替えるよう声をかけた。仕掛けを替えた1投目、早アワセで掛からなかったが、アタリはあったようだ。「食いが浅いので少し遅いぐらいでアワせるといいよ」と声をかける。

すると大川君のサオが大きく曲がった。私はすぐにタモを準備し、「ゆっくりでいいよ」と声をかけて横で見守ると、40cmほどの口太グレが浮いてきた。慎重に取り込み、無事に手中に収めた。

大川さんは41cmの口太(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)

最終釣果

その後、同サイズを数匹釣り上げ、納竿の時間となった。港に着くと検寸タイムが始まる。検寸してみると私は33~41.5cmを9匹、大川君は32~41cmを6匹釣り上げていた。

筆者の釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)

大川君は初の40cmオーバーだ。喜んでいる姿を見ると、こちらもうれしくなる。

大川さんの釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)

今釣行で学んだのは再現性の高さだ。うまく同じタナで同じコースに流すことができたことで、40cm前後の数釣りができたと思っている。

グレの腹の中は大半が卵になっていたが、数匹は白子が入っていた。残り期間は短いかもしれないが、まだ少しは楽しめそうだ。

<週刊つりニュース中部版APC・小林史温/TSURINEWS編>

出船場所:天満浦漁港 この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年4月11日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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