小澤征悦×中村アン主演『こんばんは、朝山家です。』子育て「あるある」に共感!自閉症の子どもと家族のリアルな日常【LITALICO制作協力】
テレビ朝日系列の新ドラマ『こんばんは、朝山家です。』、観ていますか?
2025年夏、テレビ朝日系列の新ドラマ『こんばんは、朝山家です。』が放送スタートしました。
脚本家の父・賢太(小澤征悦)とプロデューサー兼社長の母・朝子(中村アン)、反抗期真っただ中の高校生・蝶子、ASD(自閉スペクトラム症)の小学6年生・晴太の4人の毎日ーー4人を中心に起こるさまざまな出来事やトラブルーーを笑いと涙を織り交ぜながら綴っています。“特別”ではなく、“日常”として発達特性や夫婦関係、夢と現実の狭間が描かれるリアルなホームドラマです。
療育に通う家庭のリアルな姿が描かれる
長男の晴太は、ゲームや漫画が大好きな少年。ASD(自閉スペクトラム症)、不登校傾向があり「ソーラー」という療育にも通っています。
このドラマでは、晴太のような発達障害のある子どもとその家族の毎日が、丁寧にリアルに描写されています。晴太が通う療育「ソーラー」では、小島健さんが演じる中川陸先生が、晴太とその家族を温かくサポートしています。
「ソーラー」では、子どもへのアプローチだけでなく、保護者へのサポートも行っていて、賢太と朝子が、陸先生からペアレントトレーニングを受ける様子も描かれます。
※ペアレントトレーニングとは、子どもとの関わり方を学ぶプログラムで、子育ての中で起きるトラブルの捉え方や、子どもへの伝え方、環境設定の方法などを学ぶことができるプログラムです。
「LITALICOジュニア」が制作協力
このドラマの制作にあたり、LITALICO発達ナビの運営会社である「LITALICO」が展開する、児童発達支援施設「LITALICOジュニア」が協力を行いました。
教室シーンや発達特性があるお子さんの様子の描写など、脚本への助言のほか、ドラマ制作陣がLITALICOジュニアの教室を訪れ、教室のつくりや教材などを制作の参考にされました。晴太くんと「ソーラー」の指導員とのやりとりに、脚本家や制作陣の丁寧な取材が反映されたつくりになっています。
LITALICOジュニアは、全国で児童発達支援教室を運営しており、発達に特性のある子どもたちへの支援や、保護者への支援を行っています。
思春期、発達特性…「あるある」と思える、共感が詰まったストーリー
物語のもう一つの軸となるのは、家族間のコミュニケーションの難しさと、それでも共に暮らし続けることで育まれる絆です。
このドラマは、さまざまなトラブルもぶつかり合いも、子どもの発達特性も父が脚本家であることも、日常の一部として丁寧に取り上げ、描かれています。一見、特別な状況にある家族にみえるかもしれないけれど、その中にいる4人はそれぞれの「いつもの毎日」を歩んでいます。
娘の蝶子(渡邉心結)は高校1年生。野球部に所属しながら、反抗期真っ只中です。思春期の揺れる気持ちと、母との衝突、父への苛立ちを感じる毎日。
家事・仕事・人間関係と、母である朝子の生活は目が回るような忙しさ。そんな中で思わず飛び出す本音、ちょっとした言い争い、すれ違う気持ちも。
「こういうことあるよね」「あぁおんなじだな」など、視聴者自身が、自身の忙しい毎日を振り返ったり、共感できたり。そして最後には「家族って、悪くないな」と思わせてくれる、そんな展開が随所にちりばめられています。
日曜の夜に!『こんばんは、朝山家です。』
『こんばんは、朝山家です。』は、子育て、夫婦、仕事、夢、そして支援という多様なテーマを繊細かつ大胆に描いたドラマ。ユーモアに富んだ会話や、テンポの良い展開なので、肩の力を抜いて観ることができます。特に、発達特性のある子どもを育てる家庭にとっては、共感と発見にあふれる内容ではないでしょうか。日常にそっと寄り添うような温かさを感じられる、そんな作品です。
毎週日曜よる10時15分放送(ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット)
放送終了後、TVerで見逃し配信中
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。