職業体験の感謝、シールに込めて 児童が製菓店へ 名張
三重県名張市立箕曲小学校(夏見、川口仁美校長)の3年生が昨夏、かた焼き作りを見学・体験した大屋戸製菓(同市瀬古口)に「感謝の気持ちを込めたお返しを」と図柄を考えた商品用シールが、このほど完成。3月から店頭に数量限定で並ぶといい、店主の大屋戸重雄さん、美葉さん夫妻は「子どもたちに思いを寄せてもらい、また頑張ろうという気持ちになれた」と喜んでいる。
かたやき作りを見学・体験した3年生15人が夏休みに図柄を考え、2学期に試作した。直径5センチほどの円形シールに忍者や大屋戸さん夫妻を描いたもので、他には「何枚でもいけちゃう」と言葉を入れたA4サイズのパネルやポップ、大屋戸製菓とかたやきの特徴をまとめたちらしも制作しプレゼントした。
保存が効き、栄養価も高いかたやきは「忍者の携帯食」としても知られる。児童たちは「青い忍者と茶色のかたやきを描いた」「忍者もかたやきが好きだと思う」「皆に食べてほしいと思った」など、込めた思いを話す。
大屋戸さん夫妻は「個性的で可愛らしいね」と感激していたといい、3年担任の木村卓哉教諭は「子どもたちの『地域のために、大屋戸製菓さんのために』という気持ちが伝わってくる」と話した。