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飯岡沖コマセ五目釣りでクーラー満タン!【千葉・隆正丸】ゲスト混じりで大型アジが入れ食い

TSURINEWS

コマセ五目釣りで多様な魚種が釣れる!(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

何やら飯岡沖で大アジが大爆発しているそう!ジューシーなアジフライファンの筆者としてはこのチャンスを見過ごすわけにはいきません。アジ釣りで初めて目の当たりにした「クーラーのフタが閉まらない事件」をレポートします。

飯岡沖のコマセ釣り

飯岡沖のコマセ釣りといえば、お隣の片貝とともに「ハナダイ五目」というのは、沖釣りファンにとって周知の事実。その昔、追っかけアジ釣り、エビハナダイ釣りなど、昭和生まれの筆者にとっては、飯岡といえば今もなおそのイメージが強く残っています。

しかし、ここ十数年の間に看板商品は変わってきました。今年の飯岡のコマセ釣りでは、ハナダイはゲスト扱いで、大アジが本命とのこと。しかも現在その大アジが大爆発中!愛用の東京湾LTアジ用タックルを持って出かけてきました。

使用タックル

60号のビシ(FL60)を使って水深25~30mを攻めるため、それに対応する竿が必要です。簡単に言えば、東京湾のLTアジ用タックルでOK。リールは、船内では手巻きと小型電動が半々といったところ。これは好みに応じて選べばよいですが、電動リールを使う場合は、特にドラグの調整を念入りにしましょう。

仕掛けは、船宿仕掛けがハリス2号のウイリー4本針(一番下のみ空針)。ただし、相手が最大40cmの大アジのため、実釣ではハリス切れが頻発します。クッションゴムとともに、3号または4号ハリスの仕掛けも持参すると重宝します。

また、ハナダイ用の仕掛けはムツ針ではなくチヌ針のため、飲み込まれることが多々あります。これに対処するため、プライヤーは必ず持参しましょう。

当日の仕掛け(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

出だしから大アジ入れ食い

船宿集合時刻は3時半。受付を済ませて氷をもらい、港へ移動。出船は4時半とのことでしたが、この日は10分ほど遅れて、優しい女将さんの笑顔に見送られて出船。片舷7~8人ずつの、ほぼ満席の2隻が沖のポイントを目指します。

いざ出船(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

真沖に約40分走ったところでスローダウン。船長のアナウンスで釣り開始。「水深は約26m、底から17mまでを探って」との指示。コマセを振って、底から徐々に上層へ探っていくと、1投目から「ズドン」というアタリ!テクニックという言葉が無意味に思えるほどの「入れ食い」が始まりました!

アジの入れ食いが始まる(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

予想以上の暑さ

釣行日は晴れで、東京では予想最高気温30度。水深30m以浅を狙うアジ釣りにとっては、決して良い条件とは言えないと思っていたのですが、筆者の予想はあっさり覆されました。

ハナダイは混じる程度(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

とはいえ、久々に日差しが強い中での釣りになりそうだったため、日焼け止めを顔にたっぷり。この時期、特に船上で浴びる日差しは侮れません。

海面からの照り返しも意外と紫外線を含んでいるそうです。

日焼け止めが必須(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

9時の時点でアジ30尾超え

9時が近づいたころ、この日初のポイント移動。移動中、桶に溜まった魚をクーラーボックスに移して数を数えると、アジがすでに30尾。サバ4尾、ハナダイ1尾。25cmのハナダイが小さく見えるほど、大アジでクーラーボックスが埋まっていきます。

「これはちょっとまずいかも」と思いつつも、LTタックルで大アジがダブル・トリプルで上がってくる釣りはあまりに面白く、竿を置く気にはなれません。

とはいえ、4つ目の4本針仕掛けが切られたところで、中古の3本針、やがて2本針、最後は1本針仕掛けで納竿時刻(11時)まで通しました。

ゲストのカサゴ(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

26リットルのクーラーボックスを持参した友人は、納竿時刻30分前に自主的に納竿しましたが、「クーラーボックスのフタが閉まらない」という、アジ釣りでは前代未聞の事件に遭遇(汗)。

筆者の横顔から発せられた「俺のクーラーに入れるな」というオーラに気づいたのか、最終的に氷を1つ減らして、何とかフタを強引に閉めていました(笑)

肝パンのウマズラハギが釣れる(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

最終結果

アジ56尾(うち30cmオーバーが約8割、最大40cm)、マサバ4尾、ゴマサバ5尾、ハナダイ1尾、ウマズラハギ1尾、カサゴ1尾。船長に数を聞かれた際、「60くらい」と答えてしまいましたが……ゲストを含めると60尾以上でした(汗)

船中ではイサキやメバルもポツポツと上がっていました。

最終釣果(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

マアジとマルアジ!?

釣りをしている最中は気づかなかったのですが、帰宅後に魚を捌いていると、マアジに混じってマルアジがいることに気づきました(実は先の大アジダブルの写真も、マアジとマルアジでした)。

一番上がマアジでその他がマルアジ(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

マルアジは東京湾では滅多に混じらないのですが、飯岡沖ではそこそこ混じるようです。マルアジの特徴を挙げると、

・マアジに比べて細長く、ぶつ切りにすると断面が丸い。これが「マルアジ」の由来。
・全体的にマアジよりも黒っぽく、部位によっては青っぽく見える。
・ゼイゴを尾から辿ると、カーブするあたりから極端に薄くなる。
・尾ビレのすぐ手前に「小離ビレ」と呼ばれる小さなヒレがある。

マアジとマルアジの違い(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

そしてマルアジの最大の特徴は、「食味がマアジに比べて劣る」ということ。鮮度が落ちやすく、やや水っぽさのある身のため、「飯岡沖で釣ったアジを刺身で食べたい」という場合は、両者をしっかり見分け、マアジを使って料理するのがおすすめです。

マルアジはフライがおすすめ

とはいえ、アジはアジ。しかも肉厚で食べ応え満点の大アジ!ということで、筆者のおすすめ料理はアジフライ。

マルアジのフライは絶品(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)

下処理後に塩を振って浮き出た水分を拭き取り、水っぽさを軽減してから揚げるとさらに美味しくなります。タルタルソースをたっぷり添えて、我が家の家族には「アジフライ」とだけ伝えてマアジとマルアジを混ぜて出しましたが、3人とも違いには気づきませんでした。

筆者がすでに度数高めのハイボールでいい感じになっていた状態で食べ比べた感想は、

「マアジもマルアジも、アジフライは最高に美味い!」

釣って楽しく、食べて美味しい。お手軽なLTで狙う大アジ釣り、ぜひ釣れているうちに出かけてみてください!

<尾崎大祐/TSURINEWSライター>

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