八王子駅南口 集いの場完成へ地鎮祭 2年後の供用を目指し
八王子駅南口に「集いの場」を整備する事業で9月30日、工事の安全を祈願して地鎮祭が行われた。「八王子ミライテラス・プロジェクト」と題し、2026年10月の完成に向け本格的に動き出した。
このプロジェクトで整備される「八王子駅南口集いの拠点(仮称)」は、八王子市が民間の力を活用し公共事業を行う「PFI事業」。旧八王子医療刑務所庁舎の跡地を含む同駅南口周辺地区の土地、約5万2千平方メートルの敷地に「8つの山」などを盛り込むものだ。
昨年3月に「八王子ミライテラスパートナーズ(株)」(浮穴浩一代表)と契約を締結。同社は大和リース(株)東京本店を代表企業とする9者の事業者等で構成されている。
9月30日に同所で行われた地鎮祭では、初宿和夫市長をはじめ、ミライテラスパートナーズ構成会社の大和リース(株)東京本店の他、設計を担当する梓設計、施工を担当する熊谷組などの施工者、地元町会関係者、東京都都議会議員・八王子市市議など約100人が出席。子安神社(明神町)の松宮秀満禰宜の進行で、地鎮の儀などが行われた。
地元町会「楽しみ」
神事を終え、初宿市長は「120年以上、八王子医療刑務所が運営されてきたが、この度新しい八王子のシンボルとして生まれ変わろうとしている。工事が滞りなく安全にいくよう祈願する」とあいさつ。
体調不良の会長に代わり出席した子安町三丁目町会の川和峯子さんは「(同エリアは)キレイになり、市民の方が多く集まることになると聞いている。完成を楽しみにしている」とインタビューに答えた。
市民憩いの場に
集いの拠点では、学び、交流、防災など複数の機能を備えた施設が整備される。主な施設に公園、ライブラリ(図書館)、歴史・郷土ミュージアムを計画しており、多様な利用者に配慮したインクルーシブ遊具や半屋外空間の軒下テラスなど、各所に趣向を凝らす。自宅、学校、職場でもない居心地の良い第三の居場所「サードプレイス」をコンセプトにしている。