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【出雲駅伝】創価大学・吉田響選手レース後インタビュー 故障で欠場のムチーニには「彼の悔しい気持ちまで背負って走りました」

文化放送

――2区でチームの順位を9つ押し上げる素晴らしい走りでした。レースを振り返っていかがですか?
「今日は暑さがかなりきつかった。ただ、その分周りもみんなきついと思って臨んだ。そのきつい中でもしっかり走ることができたという部分と、自分の区間でタイムを稼ぐことができたので、悪い環境下でも言い訳にせず、しっかり走ることができたレースだったかなと思います。10位で襷を受け取ったんですけど、そこからしっかり1番まで持っていくことができたので、そこは自信につながりました。ただ佐藤圭汰くん(駒澤大、3年)の区間記録が破れなかったので、そこはちょっと悔しいなと思っています」

――2区での起用についてはいかがでしたか?
「自分が今回2区に起用された理由として、駅伝は最初の流れが肝心なので。1区から3区で流れを作るっていうのが今回の作戦で、そこで自分が最低限の仕事ができたということと、今回3区で留学生のスティーブン(ムチーニ、2年)がケガで走れなかったんですけど、留学生がいない中でもしっかり全体で4番を獲れて、日本人だけでも戦えるということも証明できたと思うので、すごく自信につながりました」

――チームとしてスティーブン(ムチーニ、2年)選手のアクシデントがあった中での今回の出雲駅伝。今日のレースはどのように臨んだか?
「やっぱりスティーブンもかなり調子がいい状態だったので、彼を起用できないというのはチームとしても当然痛手でした。何より、一緒に彼と襷をつなぎたかったです。そこは悔しいところではあったが、スティーブンが怪我をして、彼の悔しい気持ちまで背負って走りました。今日は、チーム目標でもある総合3位以内には惜しくも届かなかったが、日本人だけで4位という結果をむしろポジティブに捉えたいと思っている。次の全日本大学駅伝では、もっと上の順位を狙えるように頑張っていきたいなというふうに思います」

――全日本駅伝では、区間新・区間賞という気持ちがあると思うが、どこの区間を個人的に走りたいか?
「やっぱり前半区間の2区・3区を全日本駅伝でも走りたいなと思っています。2区・3区・7区を考えていて、どの区間でもしっかり区間新を狙って、自分らしい走りができたらなって考えています」

――今回の出雲駅伝同様、前半区間で全日本も走ったとして目標はあるか?
「後半区間の選手たちが少しでも楽できるように、リラックスして走れる位置で襷を渡したいと思っています」

――夏の合宿で得たものや積み重ねてきた練習の成果が出せた感覚はあるか?
「はい、そこはすごく感じました。きついところでもしっかり粘れたこと、今年身につけたスピードもレースを通して活かせました。チームの成績に対しては悔しい部分ももちろんありますが、正直、自分の走りにほっとしてる部分もあります」

――今日の走りを振り返って、ご自身の中での悔しさはありますか?
「(駒澤大の)佐藤君の2区の区間記録を破ることを目標にしていたので、やっぱりそこはすごく悔しいですね」

――今日のコースでこれだけ走れると、山の5区よりは平地区間でもいけるのでは、と感じたのでは?
「自分が走りたい区間はあるが、監督と相談して、丁寧に練習を積み上げていきたいなというふうに思います。与えられた区間で、きちんと自分の仕事をこなすのが選手としての務めなので、そこはうまくやっていきたいと思っています」

――今日のレースプランとしては、どういう展開をイメージしていたか?
「自分はとにかく1番まで持っていって、そこから更に後続と差をつけれるかというのが与えられた仕事だったので、そこをずっと意識していました。自分自身のペースで淡々といく意識をずっと持っていましたが、途中でアイビーリーグのウィル(バッターズヒル)選手が強くて、一緒に走ったシーンもありました。そこで上手くリズムを取れたものの、自分で試合を押し切ることができなかった自分の弱さも垣間見えてしまいました」

――3区の山口(翔輝、1年)選手には「絶対トップで襷を渡す」と約束していたそうですね。
「総合3位以内、入賞というところを考えると、1秒でもなるべく速く山口のために稼がないといけないと思っていた。山口も強いが他の選手も強いので貯金を作りたいと考えていました」

――チーム全体の力を示せたのではないでしょうか。
「力もしっかり示したと思いますし、今年は去年駅伝を走った人たちがかなり残っているので、全日本、箱根でもこういった活躍ができるように引き続き頑張っていきたいと思います」

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