わな猟の会 2年連続100頭超え イノシシ捕獲数
葉山町で鳥獣被害防止のため、カメラによる監視活動、罠による駆除活動、防護柵の設置などを行う「葉山わな猟の会」(臼井康之代表)が5月24日、湘南国際村のロフォス湘南で総会と懇親会を開催した。
臼井代表は懇親会のあいさつで、同会が設立して10年の間に二子山山系で623頭、その内葉山で約6割、391頭のイノシシを捕獲してきたこと、今年4月の1カ月の捕獲数が過去最高の12頭だったことを報告した。同会によると、24年度1年間の捕獲数は101頭、23年度は109頭で2年連続で100頭を超えたという。
また同会が健康診断で利用する、加藤メディカルアーツクリニックの加藤秀継医師による「イノシシ肉と食中毒」についての講演が行われた。寄生虫やウイルスによる食中毒の危険性があるため、中心温度が75℃で1分以上加熱することが大切だと紹介された。
一縷の望み
同会の三井修さんによると、昨年度の出産可能メスの捕獲は29頭で、前年の18頭より大幅増。これにより「今年の出産数は例年より抑えられるだろう」と期待をする。イノシシは一回の出産で4〜5頭産むとされ、単純計算で約50頭の抑制につながる。