「キッチンシンク」で“カビやぬめり”がつきやすい“3つの場所”「見落としてた」「気づいたら真っ黒!」
毎日使う場所だからこそ、キレイにしておきたいキッチンのシンク。“なんとなくこすり洗い”くらいは日常的にしている方も多いかもしれませんが、汚れを見落としやすい場所があるそうです。今回は、お掃除オーガナイザー 木村由依さんに「汚れが溜まりがちな場所と掃除の手順」を教えていただきました。
教えてくれたのは……木村由依(きむらよしえ)さん
女性のためのハウスクリーニング「クリスタルミューズ」代表。ハウスクリーニングの専門技術と思考と空間を整理するライフオーガナイズ®のスキルを組み合わせた独自のメソッドでサービスを提供。「掃除・片付け・講師」の 3つのサービスを柱に、お客様の要望に寄り添う丁寧なサービスが人気。テレビや講座など多方面で活躍中。
キッチンシンクで汚れやすい「3つの場所」
キッチンのシンクまわりは、さまざまな汚れが溜まりやすい場所です。汚れを放置すると、カビや固まった水アカ汚れなどの原因につながるため、こまめなお掃除が大切です。
今回は、みなさんが汚れを見落としがちな場所をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
1.シンクの側面、手前、奥
シンク内は、じつは床面よりも側面のほうが汚れが蓄積しているケースがよく見られます。
チェックするとよいポイントは、左右の側面、手前、奥のシンクポケットを設置している部分です。汚れていても見落としがちなので、意識しておきましょう。
2.シンクポケット
シンクポケットには、洗剤、スポンジやブラシなどの掃除道具を入れている方も多いですよね。
洗剤をボトルに詰め替えて使っている方も多いと思いますが、ボトル自体も意外と汚れています。特に、首まわりや底面にぬめり汚れやカビが発生していることがあります。スポンジやブラシも同様です。
3.蛇口の根元
蛇口の根元も、汚れが溜まりやすい場所です。濡れた状態のまま放置し続けていると、水アカになってカリカリになってしまうこともあります。
キッチンシンクの掃除の手順
汚れやすい場所と併せて押さえておきたいポイントが、汚れの種類に合わせた洗剤を使うことです。
キッチンの汚れは、主に「油の汚れ」「菌、カビの汚れ」「水の汚れ」の3種類にわかれます。上記の3つの場所をはじめ、キッチンのシンクまわりで水とブラシだけの簡単なお掃除で落とせない場合には、以下の方法で進めてみてくださいね。
「食器洗い用の洗剤」を使う
まずは、一番身近な食器洗い用の中性洗剤を使い、こすり洗いします。頑固な汚れになっていない場合は、これだけでも十分キレイになりますよ。
「カビ取り剤」を使う
中性洗剤で汚れが落ちないときには、専用の洗剤の出番です。カビには「塩素系のカビ取り剤」を使いましょう。カビ取り剤には、目に見えない雑菌まで取り除く効果があります。水洗いや中性洗剤だけで汚れが落ちていたとしても、定期的に使うことでより清潔に保つことができます。
「クエン酸」を使う
蛇口の根元などに汚れが残っている場合は、水アカ(カルキ)の汚れになります。水アカ汚れには「クエン酸などの酸性の洗剤」を使いましょう。
クエン酸スプレー(粉末のクエン酸を水に適量溶かしたものでもOK)を吹きかけ、キッチンペーパーでパックします。
このまま30分程度放置して汚れをゆるめ、その後にヘラなどでこそぎ取ります。その後しっかりと水で洗い流します。
一度で落ちないときには、クエン酸パックをくり返し行うことで水アカが薄くなっていきますよ。
塩素系と酸性の洗剤は混ぜないで
塩素系と酸性の洗剤を混ぜると、有毒なガスが発生して危険です。塩素系のカビ取り剤とクエン酸は同時に使わないでください。
汚れを溜めない秘訣は、日々のちょこっと掃除です。お掃除が大変になってしまう前に、日々の食器洗いのついでに汚れやすい場所を簡単に掃除してみてくださいね。
shukana/webライター