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リハビリ環境を充実させ増築棟がオープン、四日市の主体会病院で内覧会

YOUよっかいち

広い歩行空間を備えた3階の回復期リハビリテーションの部屋=四日市市城北町

 三重県四日市市の医療法人社団主体会主体会病院は4月5日、あらたな増築棟(西館)が完成し、内覧会を開いた。スポーツ競技のけがなどから復帰をめざす人や、脳性マヒなど生まれつきの困難に立ち向かっている子どもたちのための機能回復施設をパワーアップするなど、リハビリを進める環境を大幅に強化した。

 増築棟は鉄筋3階建て、延べ3900㎡余の規模で、東館1階にあった、かつての施設の概ね3倍の広さがあるという。脳卒中などの病気の後遺症だけでなく、スポーツのけがからの復帰、成長に遅れなどがある子どもの機能回復など、様々な需要に対応するためのものだという。機能の拡充は2019年ごろからの構想だったが、新型コロナの感染拡大などもあり、2023年から工事を進めてきたという。

 西館1階の総合リハビリテーションセンターは、天井の高さがかつての倍以上の約7mあり、バスケットゴールや野球にも対応できる防球ネット、トレーニングマシンなどを備えている。走路は室内と屋外にあり、屋外には足への負担を軽くして訓練ができるよう砂場も設けた。これらにより、あらゆるスポーツの競技復帰を目指すことができるという。子どものリハビリのため、はしごやボールプール、吊りブランコなどがある遊び場ふうのスペースも設けている。

天井も高く、あらゆるスポーツの機能回復をめざす1階の部屋

子どもの機能回復のための遊び場ふうのスペース

 3階の回復期リハビリテーションセンターの部屋には、約25m×約15mの広い歩行空間を設けた。かつては病院の廊下も利用していた歩行訓練だが、余裕のある形でできるようになったという。その隣では、手足の機能回復のための訓練や、足に力の入りにくい人が装具を使った療法に取り組むこともできる。1階も3階も窓が大きく取ってあり、室内は明るい。

 3階は、脳卒中などの治療を受けたあとの機能回復に利用することも多くなるため、同じ階に個室の病室を併設している。車いすでも利用できるよう、高さを調節できる「昇降式キッチン」を設置するなど、家庭への復帰に備えられるようにもなっている。

 社団主体会の川村直人理事長、主体会病院の高瀬幸次郎院長によると、東館にリハビリ施設ができた当時は十分な広さと機能を備えていたが、その後、リハビリの種類や必要とする年齢層などが広がり、今回の増築が必要になったという。川村理事長は「今回はリハビリを主眼にした増築で、この新施設を十分に活用して地域のために役立っていきたい」などと話していた。

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