間違いも楽しむカフェ 認知症高齢者が接客
認知症の高齢者が接客する「注文をまちがえるあつまあるかふぇ」が11月23日、小田原市本町のむすび処茶のまあるで行われた。
小田原市グループホーム・小規模多機能連絡会が主催する企画で、今回が3回目。市内のグループホーム利用者21人がホールスタッフとしておそろいのエプロンを身にまとい、昼食や甘味を楽しみに訪れた約140人を接客した=写真。
最初は戸惑っていた利用者も徐々に慣れていき、笑顔で楽しむ姿が見られた。時々オーダーや配膳に迷う場面もあったが、関係者や来場客は温かく見守り、食事を楽しんでいた。
ホールスタッフを体験した女性は「2回目だったので今回は少し慣れていた。お客さんが笑顔で接してくれたので楽しく働けた」と感想を述べた。同連絡会の川井健司さん=人物風土記で紹介=は「表情が固かった利用者さんが終わった頃にはみんな笑顔になっていたのが印象的でした」と振り返った。