僕らがデザインしたヘッドマーク電車が伊賀鉄を走る! 地鉄交流会で社長賞の浪速高校中学鉄研(三重県伊賀市)
三重県西部を走る伊賀鉄道(伊賀鉄)に、快走する電車や名城・伊賀上野城、手裏剣、実る稲穂をモチーフにしたヘッドマークを付けた電車が運転を始めた。
ヘッドマークをデザインしたのは、大阪市住吉区の浪速高校中学鉄道研究部の生徒たち。同校は、2024年8月に伊賀鉄で開かれた、「全国高校生地方鉄道交流会(地鉄交流会)at伊賀鉄道」の企画部門で、最優秀賞の伊賀鉄社長賞を受賞。副賞としてヘッドマークのデザイン権が贈られた。
ヘッドマークの贈呈・装着式は2024年10月20日に伊賀上野駅で開催。式では、(一般社団法人)全国高校生地方鉄道交流会の大溝貫之代表理事と、伊賀鉄の福嶌博社長があいさつ。福嶌社長は、忍者の里を走る鉄道らしく伊賀忍者の装束で登場した。
次いで、生徒代表として奥邨ヱビス(おくむら・えびす)さんがあいさつ。「伊賀鉄が走る伊賀の地は、瑞穂の国と呼ぶにふさわしい田園風景が広がる。私たちは、伊賀の地を走る鉄道をイメージしながらヘッドマークを制作した」と述べた。
ヘッドマークを装着するのは200系電車1編成(2両)。伊賀鉄は忍者のラッピング車が多いが、ヘッドマーク電車は譲受前の東急1000系の雰囲気を残す。
ヘッドマーク電車の運行は2024年末まで。同じ中吊り広告枠は、地鉄交流会の写真部門で入賞した中高生の作品が掲出されている。
記事:上里夏生
写真提供:全国高校生地方鉄道交流会