教育シンポ 地域と作る探究的な学び 上山口小児童が実践発表
葉山町教育委員会主催の学校教育シンポジウムが3月31日、葉山町福祉文化会館で開催された。学校における学びの変化と背景についての講話、児童と教員による実践発表、「地域とともにつくる探究的な学びと課題」をテーマにしたパネルディスカッションが行われた。
4年生は「自然災害とわたしたちのまち」をテーマに4つのチームに分かれ、学習の成果を発表した。上山口・木古庭地区の災害について調べたチームは、崖崩れの危険性を減らすために山の定期的な手入れが必要だと強調した。避難所や訓練について学んだチームは「おさない」「かけない」「しゃべらない」「もどらない」の頭文字をとった「おかしも」を意識して冷静に避難することが大切だと訴えた。事前の備えについて研究した班は「防災バッグチェックリスト」を作成し、その活用を呼び掛けた。地域の協力の必要性について考えた児童らは、日頃のあいさつで交流を作ることが大切で、災害が起きた時、協力し合うことで死者やけが人を減らすことができると発表した。
6年生はサツマイモと米を使った菓子の商品開発行った。地域の企業、団体の力を借りながら、製造・デザイン・経理・PRの4グループに分かれて活動。作業の行程、経費を計算し販売価格の決定なども自分たちで考え実践した。
発表の最後には、「多く人の協力を得て、最初は自分たちにしか向いていなかった矢印が、関わってくれた人、買ってくれる人のことまで考えられるようになったことが一番の収穫だった」とまとめた。